2010年2月28日日曜日

夏が来て、タイの鳴き出すセミは時間変態の巻き

二月の最後の週が過ぎて行きます。
そして、夏の盛りが間も無くだと思うようになります。
乾季の最中だから、雲一つ無い青一面の空が広がります。

太陽の高度はぐんぐん高くなる途上です。
日中は、温度計の水銀柱が急いで背比べを始めてしまう。
暑いなー、35度を超えるのが当たり前になります。

そんな今、日本と同じような夏の風物を音で耳にしました。
セミが鳴き出し始めたのです。

どんな種類なのかも分からずじまいです。
ただ、鳴き始めれば、それなりにやかましい。
だから、セミの季節が巡ってきたのだと感じます。
しかも、日本で聞いたいた鳴き声とそっくりです。

シュワシュワとか、シャカシャカのように聞こえます。

でも、タイのセミって変態なんですよ。
日中は絶対に鳴かない。
とっても地元の人に似通ってます。
無理をしない。
根性無しなのか、暑ければ鳴かないのです。

鳴く時間が決まっているのです。
それが日本人にはとても異様な感覚です。
明け方の涼しい頃に鳴き出して、日の出前には鳴き止む。
そして、すっかり日暮れて闇が訪れると、二時間くらいはお勤めと思って鳴いてくれる。

何だか、意気地無しのセミのように感じてしまいます。

日本のセミは、忙しいですよね。
何年も地中で幼虫として過ごし、地上に成虫で暮らしても一週間の命なのだ。
短い一生をいとおしむように、日中を声のあらん限り鳴いているように思えてしまう。

でも、こちらのタイのセミさんはのんびりだ。
きっと輪廻天性を信じているのでしょう。
生まれ変わる来世のために、手加減して備えているのかな。
だから、今はセミのご身分でも気楽なんだろう。

と言うわけで、所変われば品変わるで、こちらのセミはあくせくしないのがとりえなのでし

た。そして、そんなセミを愛らしく思う道産子社長がタイにいるのでした。
(この巻き、終わり)

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