2009年12月20日日曜日

景勝のエラワン七滝で締めたカンチャナブリの旅の巻き

とうとう、キティ・ラフト・ツアーの締めくくりがやって来た。
二日目は、家路に着く前に、エラワン七滝巡りをするのだ。

※クリックすると大きく見られます。

タイの人も滝見をするのが好きらしい。
初日のサイヨーク・ノイ滝では、地元の人でごった返していた。
持ち込んだゴザを広げては、くつろいだ気分で食事をしたり、酒を酌み交わしている。
子供達は、浅瀬の滝つぼに入って水を掛け合い遊んでいる。

エラワンの滝もそんな感じだろう。

そんな風に思いながら、ミニバスに乗り込んで、いざ出発した。
小一時間は走っただろうか、この滝は国立公園の中にあるらしい。
入り口の検問所では、入園料を払わなければならない。
本当なら、外人は二百バーツで、地元の人間は四十バーツだ。
地元の人も加わったから、ガイドは彼らを前の座席に乗せていた。
全員地元の人に見せかけて、安く上げる魂胆だったのかもしれない。

ところが、後ろの能天気なインド系の馬鹿が一言余計にほざいたのだ。
”ノーマネー、ノーマネー、プリーズ・レット・ミー・ゴー”
よせば良いのに、自分は外人だと宣告してしまったのである。
嘘がばれてしまったガイドは、しぶしぶ規定の料金を払ったようだ。

多分、金を節約して小遣いでも稼ぐ気だったと思うのだ。
その後、ガイドは不満を隠さずに、投げやりな仕事になったのは言うまでも無い。適当で、聞きたくも無いようなブロークンな英語の説明に嫌気が差して来た。
とにかく、ガイドから分かれて滝の遊歩道を歩き始める。

途中で、チェックポイントがあった。
飲み物のペットボトル一本につき、二十バーツのデポジットを取ると言う。ペットボトルに照合の番号を書いてもらい、規定の料金を払った。後で戻ってきた時に、そのペットボトルを見せて、お金を返してもらうことにする。

ここは、国立公園なのだ。
だから、環境美化のためにゴミを捨てさせない努力を払っているのだろう。

そんな手続きを踏まえて、エラワンの七滝めぐりが始まる。
九時半にスタートし、ガイドは正午に戻って来いと指示をだした。
二時間半なら、戻ってこれるだろう。



何とか間に合って下りてきた時は、結構へとへとだった。
七つの滝の連なりは、意外に高低差が激しかったのである。
それに、運動靴を履いて来てよかったと思った。
遊歩道は整備されているとは言え、ちょっとした山登りだったのである。

ところで、最上部の滝には、大きな岩肌が存在していた。
滝を見下ろすかのような位置にある。
それが象の頭部に見立てられたようだ。
エラワン、すなわち象の滝になったのだと言う。
自分には、何となく姿かたちが読み取れた。
だが、上さんは最後まで雰囲気が伝わらなかったようだ。
見る人の気分次第なのだが、その程度のものかもしれない。

と言うわけで、旅の最後を締めくくったエラワンの滝は、なかなかの景勝地でした。バンコクから最も近場の山の観光地と言えば、カンチャナブリが定番なのだと言うことを、改めて認識した凸凹夫婦なのでした。
(この巻き、終り)

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