2009年1月31日土曜日

チェンマイに行ってみたのだの巻き(その一)

上さんと一緒に昨年末にチェマイへ行ってみた。

本当は、年末に上さんの両親がこちらへ遊びに来る予定になっていたんだが、スワンナプーム国際空港占拠事件の煽りを受けて、タイは政情も治安も不安で危険だらけの国家のように感じてしまったらしく、旅行を中止してしまった。今年の正月休暇は、9連休もあるから日本と同じように長いことこの上ない。何か時間をつぶす算段を考えないと、ただだらだらと無為無策に時間を潰すだけの気がしたので、一発、国内旅行としゃれ込んで見る事にした。

さて、何処へ出かけよう。

上さんは、一度行った観光地は再び行く必要が無いと考えの持ち主らしく、おいらがプーケットへ行きたいと行ったら、二十年前に行ったから必要なんか無いと断定されてしまった。二十年前なら、リゾートの雰囲気も激しく変わってるから、見比べることも出来て楽しいよ、とおいらも力説してみるのだが、いやいやとかぶりを振る。どうも、そこに行きたくない理由があるらしく、4年前の年末に起きたスマトラ沖地震の大津波が現地を襲って、沢山の犠牲者を出したのが原因なようだ。上さんは、極端に臆病で怖がりだから、忌まわしい自然災害の爪痕をテレビのニュースなんかで見たりして、記憶が薄れずにいるらしい。

そこで、おいらもこれまでよと、かの地を諦めて、他の海辺なり山辺なりの旅先を見繕ってみた。みんな定番なんだが、海はサムイ島とかチャン島、山はチェンマイとかカンチャナブリとか候補に挙がってくる。結局、侃々諤々、議論したんだが、イメージの良い山派の方に軍配が上がって、お手軽な決め打ちのチェンマイへ出かけることにした。

バンコクポストの広告欄で掲載された格安旅行会社へ見積もりを取ったりしたんだが、看板に偽りありとはよく言ったもんで、英語でこつこつ打ったメールから返ってきた返事は、シーズン料金は違うとか、格安航空券は満席だから取れないとか、色々、理由をつけられてしまった。店は中華街の方にあって相談しに行くにも遠くて不便で、このままでは埒も明きそうに 無いので、ここでの予約はあきらめる。

結局、予約の取れた旅行会社は、おいらの家からさほど遠くないスクンビット通りに面してソイ25辺りにあって、近くにはユースホステル・Bangkok Centre Sukumvit 25もある。

休日の午後に、散髪がてらアソークまでふらふら歩いて行った途中で見つけて、冷やかし半分のつもりで相談してみようと何気なく立ち寄ったんだが、色々と親切に応対してくれてパックツアーのオプションなども英語でていねい説明してくれる。値段も最初の代理店に比較して割安だったんで、即決で予約してしまった。 翌日、上さんが旅行クーポン発行をして貰うために、事務所に出向いて事務員に聞いたところ、この旅行会社とホステルは同じ経営者らしい。クーポンには、”NANA CHART&TRAVEL”と書いてあるので、これが会社名と思った。お値段は、二泊三日の旅程で二人で1万4千4百バーツになった。日本円にすれば、4万円くらいだからも格安中の格安ではある。日系の旅行代理店に頼めば、もっと割高になるだろう。

もちろん、飛行機で往復するのだしホテルも普通に三ツ星格でを押さえてある。オプションは、二日目のラン園とメーサー象キャンプをめぐる半日ツアーだけにして、チエンマイのナイトバザールすぐそばの交通至便な投宿先のロイヤル・ラナ・ホテルからちょこちょこ出歩くことにしよう。

ただ、難を言うと、二年前にプーケット国際空港で着陸に失敗した事故で90名の死者を出したり、最近まで安全面から運航停止の状態にあったワン・トゥー・ゴー航空に乗らなければならないと言うことなんだが....

と言うわけで、出発二週間前に上さんの助けもあって、手配を無事完了した貧乏社長なのでありました。(この巻き、終わり。その二に続く)

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