2008年10月5日日曜日

PCはアウトレット品がベストだよの巻き

上さんのパソコンの調子が今一良くない。 おいらのお下がりのソーテックのWL7160Cと言う12インチ液晶画面のラップトップPCなんだが、パネルを開け閉めすると画面が付かなくなったり、画面が表示されてもノイズのような横縞模様が表示されたりするようになった。昔から頻度の差はあれ起きていた現象なんだが、なるべくパネルは開けっ放しにして、不具合が起こさないようにして使ってきた。おそらく開閉の蝶番を経由する、液晶パネルと主基板をつなぐハーネスの接触に問題があるんだろう、長く使っていると経年劣化には勝てないのかも知れない。

このパソコンは、四五年前に東京・秋葉原の中古・アウトレット品を扱うPCショップから、新品を正規で買うより二割くらい安く買うことができた。お店のほうも親切で、5台の在庫から動作の検品をしてくれたんだが、一台目はスイッチを入れても起動せず、二台は液晶画面と表面保護シートの間にゴミが挟まっていて気になったので、三台目の完動品を持ち帰ったと記憶している。

アウトレットは、放出を意味するからキズものとか規格外れ品が流されて売られるには違いないが、まさか規格大量生産の電子製品でそれがあるとは思いもしなかった。後日、パソコン雑誌にメーカー不良品率の取材記事があってソーテックは2%ぐらいとあったので意外に高いと感じた。それで、アウトレットならそれぐらいハズレが出てもおかしくないと変に納得してしまった印象もある。

まあ、買ってからこれまで、おいらの海外出張のお供に台湾・フィリピン・ベトナム・キューバなんかへお供させたんでガタが来たのかもしれない。まして、今度は海外駐在でタイへ連れて来たわけだ。そろそろ、労わって控えの予備役にまわしてあげるのが良さそうだ。

本音を言うと、メモリーが256メガしか積んでいないので、ウインドウズXPをSP2までバージョンアップしただけで、マシンの立ち上がりに3分位かかるようになりかったるくなっていたせいもある。やはり、512メガくらいないとサクサク動かないようだ。アプリを起動させるたびにメモリーの中身をハードディスクへ退避比させるスワップが頻繁に起きるんで、あまりのトロさにイライラする。それで、イラ付いて同じコマンドを何度もたたくもんでアプリの窓が複数開いてしまったり、挙句の果てはスワップに時間が掛かりすぎて、アプリ自体がハングアップしてしまいエラー終了せざるを得なくなる。

もっとも、メモリー消費の多いアプリをアンインストールすればよいのかも知れないが、どのアプリを選べば良いのか面倒くさくてやる気も起きないし、それにウイルスやスパムメールをガードするソフトは外す分けには行かない。画面も、12インチで1024X768ドットだと、毎日見るにしては多少小さいような感じで目が疲れるような気がする。上さんは、目の疲れやすい人で肩が凝りやすいから、寝る前に毎日肩叩きのサービスをさせられても適わないので、大きい画面の新しいラップトップを買うことに決心した。

しかし、ここはタイ。日本語キーボードのPCを買うのは難しい。一時帰国した時に、これはと思ったPCを探すことになるのだが時間も金も限られているのが、貧乏社長の痛いところではある。そこで、またしてもアウトレット品を一時帰国前にネットで探し出しておいて、時間を見つけて買出しに出かけることにした。

こちらへ来る前、おいらは良く中古のPCパーツを扱うネットショッピングサイトの”じゃんぱら”を良く使っていたんで、今回もそこから手ごろなPCのサーチに入ってみる。このサイトは、価格やスペックの条件付けで絞込み検索が簡単にできるようになっていて、秋葉原地区の店舗で6万円以下のWindowsノートブックを検索したみた。すると、中古品がたくさん出てくるのは当然としても、新品だと今流行のモーバイルPCのアウトレット品が結構リストアップされて来る。台湾のエイサー、とかアスースとなんだが、8.9インチだと余りに小さな画面で用途も異なるんでパスした。

おいら、こっちでは98年製のNECモーバイルギアⅡをいまだに使っていて、OSが時代物のウインドウズCEとかいううやつで起動するんだが、これで会社の通勤時には十分なリポートを作成できるし、モーバイルとして役割は立派に果たしてくれている。今回の目的は、自宅で使用する大きな画面のラップということなんで、他の店に出物が無いか当たって見る。

横浜店は無し、川崎店では...、おやっ、レノボのThinkPadでR61eが新品でヨンキュッパだって、これは買うしかない。スペックを今一度調べると、画面は15インチ、OSはXPプロフェッショナル版で無線LANが無くてとDVD+CD-RWしか装備していないベーシック機のようだ。メモリーも512MBあるんでごく普通の使い方なら十分だし、家では有線のADSLだから問題ないんで、これしか無いと判断しておいて、日本へ出張した日に、早速、電話して取り置きにしてもらった。

それで川崎まで電車で繰り出して買って来て、重たい思いしてバンコクまで連れてきたのが、このパソコンです。

店員さんに言わせると、時々はこんな掘り出し物が出るらしい。おまけでキングソフトのオフィスがバンドルで付いて来たので、ダウンロードしてインストールもして見た。使ってみたが、コストパフォーマンス最高って感じですね。キーボードの手前に十分な余裕があって、その部分をアームレストっぽい使い方ができるんで使い勝手も甚だ宜しい。USBも三つ差せるし、PCMCIAのソケットも使える。会社貸与のDellラチチュードD420も、1280X800ドットで表示は同じなんだが、12インチの液晶画面自体が小さいし、ボディーに何とかキーボードが収まった感じでタイプしづらいんで、レノボの方が自宅で使うには楽チンと言ううわけです。

本当にパソコンは安く手軽に買えるようになりました。10年前だったら、ノートPCはアウトレットでも20万近くはしていたもんね。今や、貧乏社長のうちには、上さんと二人きりなのにPCが4台もある。まあ、今時の日本なら、テレビと同じで家族の人数分だけ、いやそれ以上にPCが転がっているのは当たり前なのかもしれないと、感じた社長なのでした。(この巻き、おわり)

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