2008年10月19日日曜日

泡沫候補は爆笑オンパレードの巻き

貧乏社長が住まうバンコクでも、ついこの間10月5日に知事選挙の投票が行われた。

結果は、現職で野党民主党公認が圧勝したんだが、選挙戦は出だしから現職候補の独走で、山場も盛り上がりもないまんま投票日を迎えてしまったらしい。おいらは、もちろん日本国籍なので有権者の資格も無く、清き一票を投ずることも出来ないわけだが、選挙運動中、スクンビット通り沿いには、立候補者のポスターが林立し、興味があろうと無かろうと人目を引かずにいられなかったのも事実である。

(ポスターは、寸法130X245cm以下で巨大版が主流、約三万二千枚掲出できて、選挙後3日以内に撤去しなければならない。)

在住法人向けに発行されている無料のミニコミ誌でも選挙のことがいろいろと紹介されていたんだが、16人も立候補した乱立選挙で、次の3人の有力候補を中心に選挙活動が展開されたらしい。

 ◎(本命-野党):アピラック氏 --- 当選、おめでとうございます。

  ○(対抗-与党):ブラパット氏 --- 結果、次点 (上掲のオレンジ色のポスター)
 ▲(アナ-無所属):チューウィット氏 --- 結果3位 

他の立候補者はどうなのかといえば、有象無象の類で泡沫候補に区分けされていたようだ。
ただし、泡沫候補といっても、学者、ラジオ番組プロデューサー、弁護士、実業家、主婦など多士済々で、それなりに経歴のある人もいる。例えば、クリアンサック候補は、ハーバード・オックスフォード両大学の上席研究員で経済学者、女性のリナー候補は化粧品会社オーナーで弁護士、ウォラーウット候補はウェブサイト制作会社社長のように、肩書きから見ると、ここタイにあっては名士なようだ。

日本のアサヒる某新聞会社が内部で定義づけたところでは、”売名や営利などに利用したり、自己実現的欲求を満足させるために数々の選挙に立候補、あるいは自己の政見を述べるよりも、他の候補に対する妨害や支援を主目的にするなど、候補者としての客観的な評価が認められない候補”と言うのを泡沫としてるんだが、弁護士や有名大学の上席研究員が、うたかたの存在とはとても思えない。

一方で、3位の得票で気勢を吐いたチューウィット氏は、元は大規模にマッサージパーラー(ソープランド)を経営していた実業家だったのが華々しく政治家に転身したものの、選挙法違反で下院議員の資格を剥奪されたりとか、今回は起死回生の立候補だったのかもしれない。まあ、人生山あり谷あり、何でもありのマイペンライ候補者といった感じがして、タイ風選挙の魅力もあり個人的には好きなわけだ。
(選挙ポスターには、「わたしには問題が見えている」と書いてある。まあ、ネーチャン裸にして何でも見せちゃう商売やってたんだから、見すぎちゃって困ったんじゃないの?)


ここで、日本の東京都知事選が昨年、行われたことを思い出した。
都知事選といえば、毎回好例のように所謂泡沫候補者の話題がマスコミをにぎわせる。

常連のワンオブゼム、北鮮がテポドンを発射したら自身の発明で180度方向転換させると言い切ったドクター中松はどうだろうか?
サイトに寄れば、経営する企業”ドクター中松創研”は、資本金が一億円もあって溶射マスキングテープを始めとした工業用接着テープの販売と言う堅気な商売をしているので意外とまともな会社に思える。(嘘まで付いて主要取引先をでっち上げられないでしょ。)
オーナーカンパニーに良くありがちな、功あり名を遂げたあたりで社会的地位も得たいと言う名誉欲の権化の成れの果てだろう。もう、棺桶に片足突っ込んだ年齢なんだから、少しは欲望から目を覚まして落ち着けと言ってやりたいところだが、本人、灰になるまで悟りを開くことは出来ないのかもしれない。選挙は麻薬と一緒だからね。

もう一人、 奇怪な候補者、政府転覆を堂々と宣言したアナーキスト”外山恒一”を忘れてはならないだろう。

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これは、アジテーターとしての才能を遺憾なく発揮した”政権放送”がユーチューブやニコニコ動画などで今でも出回っているんで、ご存知だろうが、ここまでメディアを自己表現の野望のために使い切ったと言う点では、稀代まれなる策士として、日本選挙泡沫候補列伝に長く語り継がれる人物だと思う。(民明書房で発刊予定じゃなかったけ?)

このほか、一生懸命にまじめなんだけど、たどたどしい英語スピーチが素っ頓狂に突然挟まる政見放送で、何故か切ない笑いを誘わずにはいられない山口節生候補、このほか、国政選挙では”小泉純一郎は腹を切って死ぬべきである、地獄の火の中へ投げ込む”とのたまり、神がかり的に殺気立った唯一神候補の又吉イエスなんかも、ユーチューブでは定番となってしまっている。

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政治を昔の人は政(まつりごと)といったように、日本ではお祭り騒ぎのイベント程度なのかも知れない。供託金さえ払えば、マスメディアを使って自由に自己表現が出来るのだから安上がりと言うもので、いろんな人が次から次にでてくるのは当然だろう。
最後に、タイでは日本ほどひどい泡沫候補は現れていないようですが、日々の生活がとんでもハップンで泡沫的なできごとの繰り返しだから、以外に立候補者がまじめだったりするのではないかと思った貧乏社長なのでした。
(この巻き、おわり)

最後に日本スマイル党 マック赤坂の政見放送をおまけしておきます。京大卒・博士号が泣くぜ(笑)

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