2008年7月13日日曜日

レッドゾーンぶっちぎりの血圧で決算の巻き(その二)

先生は、もういい加減年なんだから食事とか生活習慣に気をつけなさいと注意をしてくれて、血圧を下げる薬を一週間ほど出すから、もう一度診察に来てくださいと言う。この時、血圧は上は150になったり、下は100前後だったりと芳しい状態ではなかったので観念した。

ここで、朕は好奇心の塊なんで、薬のことが気になってしょうがない。その日、仕事から帰宅してもらった薬を調べ始めたんだが、”OlmeTEC 20Mg Tab SVH(7)"とか処方
袋に書いてあった。これは、オルメテックと日本語読みできると踏んだので、ネットのおくすり辞典サイトから検索キーワードを書きこんで検索してみたら、薬はありました、こんな風に紹介している。

・概説→”血圧を下げるお薬です。高血圧症に用います。”(当たり前か?)
・特徴→” アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と呼ばれる新しいタイプの降圧薬、云々。高血圧の治療に、この系統が処方されることが増えてきました。その他の副作用も比較的少なく、長期維持療法に適します。持続性があるので1日1回の服用で済むのも利点です。”(新しい薬で副作用も少なく、持続力があると言うことは、いい事ずくめではないか!)

とにかく、毎日朝食後に一錠を飲みだしました。そして、上さんが買ってきてくれた血圧計を朝晩に測定してみることになったわけです。この血圧計、エンポリアムのデパートで大枚2千バーツをはたいて購入したもので、スイスのMicrolife社が販売している。ちゃんとホームページもあって、おいらの型式は”BP 3AG1”、マニュアルも、250万人程度しか話さないスロベニア語とかラトビア語のような言語もダウンロードできるように対応してある。さすが、ヨーロッパの会社は、顧客サービスが高いんだなーと変なところで感心してしまう。

朝晩しっかり計測してみたんだが、上は99~137、下が75~93とばらついいてて、その日その日の体調とかに大きく左右されることも分かってきた。本当なら、測定前は静かに5分間着座してから計るのが適切なんだそうだが、出勤前の朝のくそ忙しい時間にそんな流暢なことも出来ない。ちゃちゃっと計るんで呼吸も乱れたりして、高いときがあるんだろう。概ね、薬を飲みだして一週間は、平均すると上が120くらいで下が85くらいになったので、薬の効果がてきめんでごく普通の健常者に戻ったということだろう。

一週間後に再検診で病院を訪問したんだが、先生の見立てでは血圧も正常レベルで問題がないようなので、様子を見るからといって薬一ヶ月月分も処方されてしまった。朕は、食生活とか生活習慣に気をつければ、血圧のコントロールは何とかなりそうな感じがしたので、本音を言うとそんなに薬を貰っても飲む気も無かったんだが、あっちも商売だろうから薬は貰っておくことにした。

でも、それ以降は全く呑んでいない。病状が慢性傾向にある場合は、薬を長く使えば体が依存するようになるのは分かっている。自分の体は自分が知っているし、年を取ると自然と血圧の上がる人は普通なんで、ここは生活態度の改めで乗り切ろうと考えた。それで、10日間が経つんだが下が平均すると87ぐらいになって90を何とか切っている。このまま、無難に年を越せれば高血圧症状を押さえ込んだといえるだろう。

ここで、疑問がひとつ湧いてきた。おいらの場合、病院行った方が緊張して血圧が高く出るんじゃないかと感じている。いい年して神経質なのも困り者だが、こればかりは性分が改まることも無かろう。 白衣高血圧(はくいこうけつあつ)症候群と言って、病院の診察室などで普段よりも高い血圧が計測される現象があるそうだから、自宅で血圧測るのに慣れてしまっておけば、病院で高めに出ることもなくなるだろう。

かくして、健康問題も何とかクリアしたことだし、我輩と上さんの四半期ベースの私的な生活決算は、物質・精神面で収支OKということにしたい。
(この巻、終わり)

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