2008年6月1日日曜日

驚異のメード・イン・タイ、逆回転扇風機誕生の巻

おいら道産子だから、年がら年中夏だらけでのバンコクはとても厳しい生活だ。いつも暑いから汗がのべつ幕無しに吹き出して来て、いつの間にかハンカチは二枚持参するようになるわ、その上、慢性状態の夏バテが続いて食生活とか睡眠方法とか考えて健康管理を怠る分けには行かなくなってしまった。正直言うと、上さんもおいらも、自然環境に逆らってまでエアコンで快適な人工室温を作り出すことは、今一、積極的になれない。それで、アパート備え付けのダブルベッドには、シーツカバーの上に寝ござを敷いて、大型首ふり扇風機を掛けながら、いつも寝ることになる。(Hatariはタイで有名なブランド)
上さんの郷里は日本じゃないんだけど、寝ゴザはお国で一般的な過程では普通に使っているんだそうだ。それで、日本にいるときもコーナンとかホームスーパーでお値打ち品を買ってはありきたりのように使っていたんだが、案の定、バンコクのテスコでも似たようなゴザを見つけることができた。常夏の国なら当たり前かもしれないのだが、うれしさもそこそこに早く快適な眠りが欲しい一心で、バンコクに住み付き出して早々に衝動買いしてしまった。このゴザは、おいらの寝相の悪さもあるが、粗悪な作りも祟って一ヶ月も経たない内に、編み上げたイ草を縁取るヘリとか、一畳ごとにゴザを繋ぐ折り目などほつれたり破れたりして、今はガムテープで裏を補強するなど、満身創痍ゴザに変身してしまったが、おいらの眠りに貢献していてくれるだけで、感謝感激雨あられではある。
さて、ここからタイトルにもある通り、扇風機の話題に移ることになるんだけど、写真見て変だと思うでしょ、この扇風機。何で、扇風機がおトイレにあるのかと言う疑問だけど、人間踏ん張るとエネルギーを使うもんで意外と体温が上昇します。これが、結構汗かくんだね。それで、扇風機の風で汗をかかないようにするため置くことにした分け。
それと、もうひとつ変に思いませんか? 何で、扇風機が便器に向かってお尻を向けているのか、これだと風は用を足すおいら達に当たらないんじゃないのかと思うでしょ。実は、この扇風機、タイトルの通り風向きが逆に吹き出すのです。だから、写真は本当に使う状態のままで撮影してあります。
この扇風機は、テスコロータスのオンヌット店で特価の249バーツ(約850円)で買った商品なんですが、なんと、家に帰って組み立ててスイッチを入れたら、そよ風どころか微風も吹かない商品でした。ファンの材質がやわらかくてふにゃふにゃ、多分、回りだすと遠心力で羽根の角度が水平になってしまい送風できなくなるんだと勝手に納得してしまった。安物買いの銭失いとはよく言ったもので、よい勉強になったとおいら達も反省しつつ、出来損ない扇風機はほったらかしにしてしまった。


しかし、ここから、起死回生のアメ-ジングタイが始まる。ソイアソークにあるロビンソンデパートの家電コーナーで、羽根だけ売っているのをみて驚いてしまった。何とその価格、49バーツ。羽根はそんなにくたびれて消耗するものなのだろうか?、お父さんが羽根だけ買って日曜大工でお手製を作り上げるんだろうか、それともおいらのように風の出ないバッタ品をつかまされる消費者がたくさんいるんで交換するんだろうか? 色々と想像するがぴったり来るイメージが湧かない。無駄なことはさっさと止めて、安くて硬いプラスチックで風も送れそうなこの品物を即座に購入して、付け替えてみる。ファンが若干大きいので保護ネットにかすりそうになるが、ネットの前後の合わせ面を浮かして余裕をもたせるなど工夫もする。
スイッチを入れる緊張の一瞬、出ましたよ風がそれもそよ風がね。しかも逆風だよ、風が後ろへ流れてくる。タイの工業規格ではモーターの回転方向と羽根の向きが決まっていないのかもしれない。しかも、モーターのトルクが弱いからそよ風しか吹かない。まあ、使えないことは無いので、写真の通りおトイレへお輿入れ先が決まりました。

と言う分けで、転んでもタダで起きないおいらは、楽天の野村再生工場よろしく、この扇風機を復活させたのでありました。(この巻、終わり)

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