2008年6月29日日曜日

年がら年中夏だらけのバンコクは常温核融合と同じの巻き(その一)

なんだかこのタイトル、核融合だなんて物騒な感じもするが、バンコクがただ暑いことを強調したいのと、マスコミがスルーしたにも拘わらずネットの中じゃ、ちょっとしたニュースになった科学記事を、落語の三題話的に取り上げて落ちに持ち込もうとするむりくりなタイトルなんで、洒落だと思って欲しい。

いや、バンコクは暑いねー。バンコクに来てから三ヶ月も経って来ると、極度の夏バテ状態に陥ってしまった。大体、社長で来てから休日出勤が三日もあったり、未だ暗闇の早朝3時から現場立会いに向かったり、土日に日本からのご指令メールを整理したりと、日本にいた時より過激に忙しくなったりして、体調を崩さずに無事にここまで来られた方を良しとするべきかもしれない。まして、暑くなけりゃ体力を余分に消耗することも無いわけで、年がら年中夏だらけの季節を多少は恨めしく思って来る。そこで、色々とネットで探したらこんな小話があった。


『タイには3つの季節がある,それは "Hot", "Hotter" そして "Hottest" なのだ。』


クソ忌々しい。ジリジリと太陽が照りつけ、おいらも一年中暑い以外に言葉を見出せない。東京の年平均気温15.6℃に比べれてこちらは何と28.4℃、だから10℃以上も過激に気温も高いわけで、くそ暑い夏、しのぎ易い夏、蒸し暑い夏、乾燥した夏、夏、夏、夏、ええーい、夏と言う言葉しか見当たらんでは無いかと、怒鳴り散らしたくなってくる。
(文中の平均気温はバンコク,東京ともに1961-90年平均、図は在タイ日本国大使館のサイトより引用。)

例えば、日本にいれば時雨、五月雨、梅雨、氷雨、驟雨のように雨だけでも四季折々に色々な風情のある言葉が使えるもんだが、こっちは季節感のあるそんな言葉も使えずに、雨は強いか弱いかそれぐらいなもんで寂しくなって来る。まあ、最近の日本も夏時分には熱帯夜(最低気温が25度以上の夜)が増加・長期化して来て年間30~40日に達することも珍しくないし、秋になっても気温が下がらず紅葉の色も芳しくないようだから、気候の変化は暑め指向と言うことで、これからの世間をサバイバルできるようにおいらも上さんもバンコクで環境順応に努めることと観念した。(でも、毎日が熱帯夜はつらいです。)

それで、おいらの埴生の宿”ひまわりホーム”の中は、一体気温が何度になるのか計ってみたくて近くに開店したての百円ショップ風NEOへ出かけて行って、気温計+湿度計を60バーツで買ってきた。本当を言うと、この目的がために、この三ヶ月間、デパートやショッピングモールで温度計を探してきたんだが見当たらなかったわけで、きっと、タイの人はすごく暑いか、普通に暑いかの二通りしかなくて、気温なんか無頓着だから気にしない、マイペンライなんだろうと勝手に判断して来たのは事実である。
違うのはNEOの経営者さんの見識であって、そのまま商品スタイルを日本式のまま持ち込んでくれたおかげで、我が四季に敏感な日本人の嗜好にぴったりマッチして商品棚に鎮座まします気温計を買うことができたわけだから、感謝状を差し上げたいくらいだ。

さて、気温計は買ってきました。お里はどうせ中国製なんだろうから本当に動くか怪しかったんで、冷蔵庫の冷凍室へショック療法と称してぶち込んで見たら、マイナス18度まで針が下がっていた。これなら、使えると思って部屋の色々な場所において計ってみる。コンロを使用中の台所は扇風機で風を回しても32度(上さんが暑いと言うのも納得)、リビングはかろうじて30度を割って29度、寝室でも29度だった。やっぱり常夏だなー、年がら年中夏だらけのバンコク、健康には充分注意しましょうと、データを示して悟りの境地へ道いてくれた、導師、気温計さまには感謝申し上げております。

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