2008年6月15日日曜日

タイを誹謗・中傷するブログ運営者達にささげる挽歌

おいらが思うに、タイと言う国はアンビバレントなんだろうと思う。つまり、愛憎並存、例えりゃ可愛さ余って憎さ百倍って奴なんだろう。日本人の中でブログをしたためている連中の中にも、好きと嫌いが両極端に偏在していて、大好きオタクもいりゃ、タイの国民だったら国家侮辱罪か不敬罪でしょっ引かれてもしょうがないほどの苛斂誅求な書きっぷりの御仁もいる分けなんだ。
ただ、タイ王室をブログで公然と批判したり、民族差別的な発言を繰り返す、きじるし日本人はどうかなーと思うね。だって、他人の国なんだもん、他人の勝手でしょ。
結局、タイに来て旅行でも仕事でもタイ人に接した第一印象だけで決め付けてしまって、カルチャーショックと精神的トラウマから逃げ出せなくなった人間の攻撃性が良く出ているんじゃないかと思うんだ。その最右翼にいた人物は、その性格が禍して、ついこの間王政が滅却した無味乾燥な国で日本人同士のいざこざに巻きこまれブログ閉鎖の憂き目を見たようだな。
おいらは、ブログはマスとは異なるクラスターメディアの先端にある情報発信源と考えていますんで、匿名であっても発言は公共性を帯びるし何らかの責任も発生すると考えている分け。書きたかったら、多少は茶化さないとね、結構リスクを負うと思いますよ。無分別な感情・情緒に左右される発言は危ないし、匿名を特定された上で存在を暴かれる可能性もあるからな。それこそ、クラスターメディアの存在を危うくするものであり、公的権力の安易な介入を許しかねないわけだ。自由な発言だからこそ、ブログ執筆者は慎重であれと言いたいのです。
でも、おいら今回は、このようなブログの存在が大使館にとってわずらわしいものかどうか、どうしても通報してみたかったわけだ。タイ人だったら、これらの発言だけでブタ箱行きだからね。でも、帰ってきたメールを見て一枚も二枚もタイ王国は大人だなと感心しました。
でも、渦中の人よ、旅先の異国の地で暗闇で背中刺されないようにくれぐれも注意してねー。

<おいらの出した最初のメール:5月26日付け>
在京タイ王国大使館殿

拝 啓
貴国と日本国の120年以上にも亘る国交関係の歴史を鑑み、今後とも末永く友好・発展的な関係が続きますことを祈っております。
さて、小生はタイ国にて仕事に励んでおるものですが、ふとしたことから知ることになったあるブログサイトについて、お願いしたいことがあります。
それは、貴国に対する誹謗・中傷の羅列がありとあらゆる限り続いているもので、小生としても耐えられるものではありません。
下記のURLをご訪問いただければ分かりますが、このようなサイトの存在こそ、貴国と日本国の将来の関係に水を差しかねないのではと危惧しているものです。

<毛唐のいる風情>
http://abrahim.blog39.fc3.com/blog-category-69.html
<日めくりのない紙切れ>
http://escariot.cokolog-nivty.com/cuamtan/2006/07/post_3d69.html

我が日本国では、個人の表現の自由が認められているとは言え、公序良俗に反するものはその限りではありません。このサイトは、貴国に対する悪意に満ちた執拗な言葉の攻撃が繰り返し行われており、個人的にも何らかのしかるべき処置があって当然と判断するにいたりました。
従いまして、然るべき司法の筋を通じまして何らかの対抗策・防衛策をお取り下さる様にお願い申し上げます。突然ではありますが、何か義憤を感じましてメールを差し上げました。ご容赦下さい。
敬 具

<タイ王国大使館からの返信: 5月28日付け>
こんにちは。

ご連絡ありがとうございます。ご指摘のウェブサイトは確認いたしました。
非常に劣悪なサイトであり、大使館としても残念です。
しかし、こういったサイトを削除するように大使館から働きかけることは現段階では難しく、無視するより仕方ありません。
日本の皆様が、このような内容を鵜呑みすることのないことを信じておりますし、タイのイメージを落とす物ではないと願っております。
今後の動向を注視し、何らかの対抗策や防衛策をとる必 要があれば、もう一度検討いたします。
今後も両国の友好な関係のためにお力添え頂ければ幸いです。

タイ王国大使館
広報文化担当

<おいらの出した返事:6月15日付け>
タイ王国大使館
広報文化担当殿

前略
ご返事も送らず時間の過ぎてしまいましたことをご容赦ください。
こちらから有害サイトと指定したブログの執筆者は、自身のサイト運営に問題があったのか、本人自身の性格に問題があったのか定かではないのですが、6月6日付けで閉鎖の告知が出ております。タイのことが問題で閉鎖したのではなく、パッパラルのカタマンコにおける個人を特定した誹謗中傷が禍となったようです。このようなことを繰り返していては、旅先で敵対する人々を作り出すだけのような気がしました。自身に危害が及ぶことの分別が付かない、安全に思慮の乏しい人品だと察しました。

改めて、小生の匿名のメールにもかかわらずご返事いただき非常に感謝申しあげます。
日本とタイの政治的・経済的・文化的な友好の深い絆が今後も末永く続くことを祈りつつ、ご返事までメール申し上げます。
草々

<この巻き:終わり>

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