2009年11月28日土曜日

土曜日出勤は慣れないと辛いのだの巻き

11月は、さわやかな乾季の始まる月だ。

そんな週末は、どこかに遠出でもして観光気分で一夜をノンビリ明かしたくなってくる。しかし、現実は厳しいのであった。今月最後の土曜日だと言うのに、しっかり出勤して働かなければならない。本来なら、当社は週休二日制を採用していて、タイの国内企業にあっては恵まれた労働環境を従業員に提供しているのだ。

それでも、こうして工場に出かけてきた。そして、今、この記事を仕事の合間を見ては書いている。

もしカレンダーどおりに働くのなら、今月も土曜日はしっかり休めるはずだった。何ゆえに、今月は振り替えの土曜出勤日が集中してしまったかと言えば、年末年始の連続休暇を従業員が希望したからなのである。大元の勤務日程から言ば、12月最後の週は三日間を働く必要がある。そして、31日の大晦日から翌年の3日の日曜までを西洋暦で言うところ新年休暇にする段取りだった。

ところが、従業員は地方出身者も多くて、郷里に帰省するには休暇の余裕が余りに少ない。南はサムイ島から北はピサヌルーク、東北はガラシンまで、津々浦々に故郷を目指して帰って行くのだ。移動に往復で二日を掛けるとなると、残りはたったの二日だ。それで、この28日の月曜から30日の水曜までの出勤日を休みにしたがったのである。26日の土曜日から連続すれば、九日間の超大型連続休暇に生まれ変わり、実質一週間を故郷でくつろげると言うことになる。


と言うわけで、この三日間を確保するために、10月31日、11月14日と28日の各々土曜日を、社長として承認した分けである。それで、今考えてみて思いつくことが一つあった。出来上がった来年の就業カレンダーを眺めながら、来年の12月は27日から30日まで勤務する日程になっているのだ。となると、来年は四日間も振替の出勤日を考える必要が出てくる。

もし、年末を前にして、あわてて10月辺りから振り替え出勤日を考えだせば、下手をすれば11月は毎土曜日を働かなくてはならない。そんな、変則労働は週休二日に慣れてしまった体となれば、生活のリズムに変調を来たしてしまい、思うような仕事もできなくなるだろう。

これは安易に考えてはいかん。

今から対策の検討を指示する必要があるのだ。例えば、土日を含めて三連休が続けば、次の土曜日は出勤日としても、従業員にはそれほど負担にはならないだろうし、それが連続することもない。この考えで行けば、3月6日、5月10日、7月31日、10月30日とちょうど四日間が割り振れるので好都合かもしれない。

しかしながら、例年なら年末は結構生産が集中するので、それを振替出勤日でまかなって来た傾向も否めない。

と言うわけで、来年は行き当たりばったりでなくて、もっと計画的に振り替え出勤日の割り振りを指示しなくてはいけないと悟った、貧乏社長なのでした。
(この巻き、終わり)

4 件のコメント:

ドラえもん さんのコメント...

社長業は大変そうですね。
会社のこと、従業員のこと、そして自分のことも考えながら仕事をしなければならないですね。

私は専ら自分と家族そして親のことだけを考えて生活しています。
まぁ、サザエは兄弟や他の親戚の事もいろいろ気にかけているようですが・・・。


ペッチャブーンの旅行は疲れたようですが、バンコクとはまた違うタイを見られて良かったと思います。
社長業も大変そうですが、今度イサーンを旅行する時は是非ルーイにも足を伸ばしてください。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

ドラえもん さんへ、
今の職業上の身分は、勤め人に良くある人事異動と言うものでして、本当に正直に言いますが、なりたくてなった分けでもないのですよ。
本当は、もう五十くらいになると余生をどうしようとか、このまま窓際で波風立てなくて勤め上げて卒業しようかと考えてくるものです。
こちらに来てから苦労した気はしないのですが、上さんに言わせると白髪が増えたそうです。
中堅どころの海外直販メーカーですと、営業部隊も小さいので語学も含めて海外勤務のできそうな人は限られてきます。たまさか、適材な人がいなかったので割り振られたぐらいのもんでしょう。
ペチャブーンの話の核心は、これから書く予定なんですが、日本人初と言うのが自分にとってものすごい体験となりました。今しばらく、お待ち下さい。

doraneko66 さんのコメント...

習慣と言うのは恐ろしいもので、昔々日本にも土曜休日というものがなかった時代は有給休暇を取るのも後ろめたい時代がありました。
その頃は日曜もろくに休めなかったのですが、今は不景気なんでしょうか時代なんでしょうか定期的に休みが当たっています。
このペースが狂うと辛いです。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

ドラネコ66さんへ、
そう言えば、親会社の工場も12月23日から正月休暇に入るようです。やっぱり不景気なのかなー。一ドル八十円台なんて、製造業へのボディーブローは激烈で死に体ですよ。
まだ、タイで休まず働けるってことは、幸せなのかもしれませんね。