二日目は、旅行代理店で組んでもらった半日ツアーに参加した後、午後からホテルの近場を歩き回ってみた。先ずは足で訪ね歩いた場所を、初日同様に三日目の分も合わせて紹介してみたい。
歩き回った行程を上に挙げた地図になぞってあるんだが、紫の線が二日目の午後で、グリーンの線が三日目の歩いた動線になっている。二日目は、ホテルからそう遠くないところをぶらついたんだが、目玉はワット・チャイ・モンコン寺院を訪ねてみることにあった。
★ワット・チャイ・モンコン寺院
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このお寺も、地元の人がお参りに来るような感じで、われわれの訪れた時間が夕方だったせいもあるが、外国人旅行客もほとんど見かけず、落ち着いた雰囲気が楽しめた。寺は、チェンマイの東側を練って流れるピン川の岸辺に建立されていて、ピン川下りの観光船が発着する船着場のような印象もある。船着場では、参詣客が小さなブリキのバケツを傍らにおいて一生懸命お祈りする姿が見かけられた。中を見ると川魚がいることから、これは、タンブン(功徳)といって放流して自然に帰してあげることで、徳を積もうとしている仏教の習慣だと理解した。タイの寺院では、タンブン(功徳)をするために鳥や魚が良く売られている。貧乏社長も一応仏教徒なんだが、仏教に深く帰依しているタイの人たちを見てしまうと、心が洗われてくる。
★象さんの彫刻
これは、ナワラット橋に置かれていたものだが、後ろに植えられていたポインセチアの赤とマッチしてきれいだったので写真を撮ってみた。タイの人たちは本当に象さんが好きなんだなーと思ってしまう。
続けて、三日目に歩いた場所も紹介してみる。
★ワット・ゲート・カラム寺院と付属博物館
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このお寺も強く地元に結びついていると思った。なぜなら、寺の中央にパゴダがあるんだが、周りを華僑の人たちのお墓が囲むようにして存在していて、亡くなった方の年月を見ると数十年前まで遡ることができる。境内には小学校もあり、生徒たちの声も聞こえてくる。タイでは、境内に小学校があるのはごく当たり前なようで、おいらの会社のスタッフに聞いたところ、昔はお寺が子供たちに読み書きを教えていて、正に”寺子屋”だったので、政府が義務教育を導入した際、そのまま公立小学校に昇格するのが普通だったと教えてもらったことがある。
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この付属博物館は、無料で公開されてる。資料があんまり整理されないまんま、雑然と陳列されている雰囲気なんだが、昔のチェンマイの写真が紹介されていたりして面白い。中には、シリンドン王女のご幼少の頃から現在までの生活がうかがえる写真を掲出したコーナーもあって参考になった。タイの人は、シリンドン王女を深く敬愛しているに違いない、そんな気持ちが伝わってくる。
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このお寺は、現在も改築中で建築現場もあったりする。博物館の脇では、職人さんたちが一生懸命、装飾の木彫りに取り組んでいた。お寺の装飾も手が込んでいて出来上がりも素晴らしいのは、現地の職人さんの腕が活きているからだと感じさせられた。
★ワローロット市場の華僑会館
チェンマイの地元経済は、この界隈に華僑会館が立っていることからも分かるように、華僑系の人たち無しでは説明できないのが分かる。何でも、タイ北部のドーイメーサロンには、蒋介石率いた中国国民党の残党、四川・雲南部隊が国境を超えて移り住み、中国茶の栽培を生業としているんだそうで、中国とは地続きだから交流は深いんだろう。
★タワン・ゲスト・ハウス
何気なく裏通りをうろついていて見かけた安宿なんだが、ネットでも紹介されている。庭の雰囲気が良かったんで撮影してみた。時間に余裕があれば、こう言うゲストハウスに泊まって旅行をするのも面白いかもしれない。
★フリーコピーマップ
この雑誌が、旅行出発前にネットでダウンロードした地図をそのまま掲載している無料情報誌で、ロイクロ通りにある”カフェ・デ・サイアム”と言う喫茶店で手に入れることができた。(デュアン・タワン・ホテルの近く)
と言うわけで、歩きに歩いた二泊三日ではあったが、チェンマイは日本の鎌倉みたいな感じがしたのである。街の規模はもっと大きいんだが、気軽にお寺めぐりをしながらお土産の買い物をしたりする観光地として雰囲気が似通っている感じがした。年末の一番気候の良い時期を選んでに旅行したのが良かったのかもしれない。とにかく、非常に満足しながらバンコクの帰路に就いた、貧乏社長夫婦なのでありました。
(この巻き、終わり)
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