2008年8月31日日曜日

宅診屋手代の黒河馬のサマック、観念してお縄に付けぇーの巻き

おいら、タイの首相を”黒河馬サマック”閣下とお呼びすることにしているんだが、最近の政権運営の迷走ぶりとか政治手腕のお手並みを拝見させてもらう限り、抱腹絶倒・随喜の涙だね。やっぱり黒幕の支那蓄”宅診屋”の手代にしては、泰人純血の瞬間湯沸かし器だから浅知恵の振り回しに終始して来たんじゃないかと思ってしまうわけ。

要するに、謀略・暴虐・非道は当たり前の正義なんか屁ったくれの珍子路:宅診の方が役者は二枚も三枚も上の領袖だったと言うことだろう...

そんでもって、民主化運動の急先鋒PADも、永らく利権にありつけずにいた冷や飯食いの政治家:茶無論の後援とか、宅診屋を目の敵にしている競争相手からの軍資金提供もあって、一挙に黒河馬下ろしの風が行き着くところまで吹き巻いて、後は解散総選挙しか解決の道は残されていないのかもしれない。(参考URL

こんな渦中に、26日、PADが政府広報局直系と言うより宅診屋の言いなり放送局といわれているNBTに不法で侵入した挙句、一時的に占拠して放送を混乱させたと言うニュースが入ってきた。これは、お祭り状態だな。ええじゃないか、ええじゃないか、と言う半狂乱状態で面白半分、恐さ半分でお調子者が突発行為に出たと言うことなのだろう。

この日、おいらも関心があって占拠された後のNBTの番組を見てたんだけど、局外から中継で在り合せのセットを使って健気に臨時番組で事の顛末を放送していた感じだった。どっちかと言うと、中立を装っている感じで宅診屋のこびへつらいはなかったな。もっとも、懲りずにPADを煽り続けていたら占拠以上の焼き討ちだったろうけどね。
とは言っても、NBTも簡単には引き下がればマスメディアの沽券に関わると思ったのだろう、30日土曜日の深夜放送で、一連の民主化運動と政府対応をパロディーにした政治コントショーを放送して溜飲を下げていた。出て来る役者が政治家のそっくりさんで、人目で見て笑ってしまった。

これは国会議事場、それとなく似せてあるのが笑ってしまう。


サマック首相も似ているんだけど人のよさが出ている。


こっちは、プミポン国王に謁見してから31日日曜の朝のテレビ演説まで雲隠れしていた、本物の首相(画面はその演説番組、悪人ヅラ健在)。

三百バーツの日当付きでお祭り気分で参加しているPAD支援者。(雰囲気出てます。)

PADを操る陰の実力者、チャムロン少将。これも似てるんで笑ってしまった。


この人誰だか。最初分からなかったんだが、ネットで調べたらチャイ・チットチョープ下院議長だった。タイ国会サイトが一時的にハッキングされた時、下院議長のページにオオトカゲのイメージが載っていたとか。このオオトカゲはタイ語で「ヒア」と言い、不幸を呼ぶ動物とされていて、人を面罵するとき「アイ・ヒア(下衆野郎)」と使うそうな。
本物の方が悪業でドスが聞いているなー。ちょっと役者さん力量不足かもね。

この人もすぐに特定できなくて、閣僚の写真を色々ググって見たらノパドン外務大臣ではないかと思われる。(タイ語が分かれば簡単なのかもね、)


上さんの両親が心配になってフォルモサから電話掛けて来たんだけど、海外ではプーケットとかチェンマイのような国際線も着陸する空港が閉鎖されたんで、国内は一時的に大混乱に陥ったかのように思われているらしい。
はっきり言っておくけど、バンコクは、一千万人以上が住む大都会だから、PADの主戦場からおいらの住んでいる地区まではバスで一時間以上も掛かるような隔たりがある。東京の霞ヶ関で起きた大事件の被害が池袋まで到達するなら、そりゃハルマゲドンてな分けで、市街戦でしょう。今回の放送局も邦人居留地区からはかなり距離がありますんで問題なし。
結局、この8月最後の日31日は、緊張も何にも無い普通の日曜日として時間が過ぎています。日本人だって、昔は政治を”まつりごと”って言ってたでしょ。農耕民族なんだから、田植えが終わった後の余興に、さなぶり(おまつり)をするのは当たり前よ。
タイは、安全、安全、みんな心配しないで遊びに来てねと、貧乏社長は思ったのでした。(この巻き、おわり)

2008年8月24日日曜日

バンコクから行くナコーンナヨークは、横浜市民の丹沢くらいかなの巻き

総務課長が例年、主任以上を対象に社外宿泊研修を実施しているので、社長も奥さんを同伴されて参加してほしいと企画書と予算書を持って来た。こう言う話は、毎年実施しているなら前例に乗っ取ってと言う事なので、事前の告知も無きゃ、相談も全く無い。そこは、現地の人とそつなく仕事をこなすために怒らずに、経理部長を呼んで聞いてみる。

”ティンさん、研修の予算て毎年こんなもんだったっけ?”
”はい、去年は忙しかったので中止しましたが、一昨年はこれぐらいだったと思います。”
”そうですか、研修旅行は、前の前の社長の頃からだったよね?”
”はい、毎年実施するようにしていますが.....”

あんまり、突っ込むと変に思われるんで、前任の社長から引継ぎで聞いていた、うろ覚えな内容に照らし合わせることにして、サインしておくからねと言い渡した。会社の台所が火の車と言うわけでもないので、ここは社長の判断で書類にサインする。

上さんに説明するために、研修の資料と日程表を貰ったんだが、タイ語でほとんど書かれていて研修の内容がよく分からない。ただ、泰日経済技術振興協会(通称ソーソートー)の主催だけに、信頼に足る内容には違いない。

場所は、バンコクから車で2時間北東へ走ったナコーンナヨークバナナリゾートとか言われて、受講者は先に出発するから、昼飯までに到着してお昼を一緒に取りましょうと言われる。運転手さんの車に乗って、本当に2時間足らずで宿泊先に付いてしまった。研修の講師と一緒に食事をしながら昼食の時間はあっという間に過ぎてしまい、午後は研修に参加してもタイ語ではチンプンカンプンだから遠慮するとして、夕食のパーティーまで時間つぶしに運転手のランさんが観光地を案内してくれることになった。

何でも、タイでも指折りの有名な滝があるらしく、サリカと言うらしい。先ずは行ってもらうことにして、車だと15分も掛からずにふもとの駐車場に到着する。駐車場の回りにはいろいろな土産物屋さんがあって、水遊び用のトランクスが25バーツだったり、ピクニック用のビニールゴザが99バーツで売っていたりして、すっかり観光気分になる。

なるほど、サリカの滝を案内する看板から流れ落ちる流水の白い筋が遠くに見え隠れしているんで、これが例の滝だと思いながら、滝壷へ至る遊歩道の入り口を見るとしっかり入場料金所がある。

看板には、タイ人40バーツ、外国人:200バーツと掲示してあった。えっ、外人は、5倍も高い金を払うのと驚きながら、出張中で一緒に参加してくれたTさんの分も含めて3人分600バーツのために千バーツ札で払う。入場券が3枚でお釣りが二百バーつ?、おいおい、小学生でも計算できるような勘定で釣りを誤魔化そうってのか、ちゃちにくすねようって魂胆だな。釣りの百バーツ二枚を財布にしまわずにしっかり手に握り締めて突き出し、メチャイメチャイ(違うよ、違うよ)と言ってみる。相手も、しぶしぶ、足りない分二百バーツを出してくれる。これがポケットマネーになれば、一日の賃金だから大金だ、相手も騙しで必死だったのかもしれない。この当たりのモラルは、日本なら有り得ないのだが、貧富の差が激しいタイなら生きるための術なのかも知れない。

ふもとまで、結構高低に落差のある遊歩道を十分くらい歩いていくと、トイレ・シャワー設備のある小規模の園地に出てくる。メインの滝は水量が多いと結構高さもあるので雄大に感ずるし、そこから下流へ幾つか小規模な滑め滝が続いていて、水遊びを現地の人が楽しんでいた。
でも、ここだけで帰ってしまうと滝の楽しみは半減してしまう。標識が無いので分かりにくいのだが、滝の左手から頂上まで到達できる山道が取り付いていて、これを登って見ることにした。初めはコンクリの階段が続き、途中からは運動靴無しではちょっと危ないくらいの岩登りを体験するんだが、上さんも登りきったのでごく普通に体力があれば大丈夫だろう。でも、おいらは汗をびっしょりかいてしまったので、タオルと着替えを用意するのが無難だね。

びっくりしたのは、滝の上にもまた滝壷のような小池と小さな落差の滝があった。ここから豊富な水が一番落差の大きいメインの滝へ向かって流れてゆく。結構、滝が何段にも分かれているんで面白い。
この滝は、”泰国の変なスポット”でマレーンポーさんも紹介しているんだが、彼自身の評価はちょっと辛くて次の通りだった。

”評価★☆☆☆☆:行くか行かないかはお任せします…寸評たしかにナコンナヨックでは有数の名所らしいのですが、別に面白いところもないし、滝の規模も日本人にとってはたいしたことないし…無理する必要はないですね。”

多分、滝の上まで登らなかったんだろう。上まで登って見下ろせる滝も、日本でもそう多くは無いから、おいらだったら★三つか四つだろうね。それと、この地区のナコーンナヨク川では、大きなゴム浮き輪を使った川下りなんかを現地の人が楽しんでいるし、日本には珍しい堰堤がものすごい長いタダンダムなんかもあるから、日帰りとか一泊で楽しめる手ごろな観光地じゃないんだろうか!!
おいらが思うに、バンコクの人たちが遊びに行くナコーンナヨークは、横浜市民が日帰り観光する丹沢あたりではないかと思ってしまった。ダムもあるし、川遊びの出来る場所もあるし、日本の滝百選に選ばれた洒水の滝もあるから、似通っている。

最後に、泊まったバンガローがなかなか素敵でした。ちょっと可愛い陶器の置物がところどころで宿泊客を迎えてくれる。貧乏社長としては、手頃な観光地を発見してしまって上さんも大満足だったということなのでした。



(この巻き、おわり)

2008年8月17日日曜日

バンコクの身の回りは、小ネタだらけの巻き

今回の貧乏社長は、バンコクで見つけた小ネタを細々とつないでご紹介したい。

<タイの”押切もえ”そっくりさん>
この広告看板は、テスコロータス店で万引き防止システムの検知ゲートに貼られていたんだが、ちょっと見で”押切もえ”がタイに来てアルバイトでもしてるんじゃないかと思ってしまった。そんな分けないんで、このモデルさんは別人、もえの顔がこっち系の濃い顔の造作に似通っていると言うことでしょう。
<日本語商品名でどれぐらい売り上げ伸びるのかなー>
この石鹸、”マダム・ヘン”と言うんだが、ニキビ取り用の石鹸らしくて、カルフールで見つけてしまった。何ゆえ、日本語で商品名が箱にプリントされているのか分からんのだが、タイの人は日本語や日本食のような日本文化にあこがれている人も多いから、ジープンあやかりで箱にプリントしたんだろう。ともかく、名前が本当にヘンですわ!

<あなたなら、タイスキはどこを選ぶ>

バンコクに来る日本人の旅行者なら、一度は味わうタイスキ。有名なレストランのブランドは、コカかMKと相場が決まっているが、おいらの好みはMKです。かわいいマスコットもテーブルで待っていて、お子さん連れの家族にはうってつけだね。最近は、このMKグループが和食YAYOIレストランを展開したり、日本にも進出したり等、積極経営が目立ってます。

この他、ヤワラーの中華街にテキサス(TEXAS)と言うレストランもありますが、付けダレがゴマ風味で、これも結構楽しめる。

<罪も犯していないのに実名で新聞掲載>

バンコクポストを読んでいると、時々、掲載されている顔写真告知広告。この人たちは、何月何日付けでXX社に所属しておりませんので、何日以降、この人たちがXX社の名前を用いた一切の行為については、当社は責任がありません、と説明されている。要するに、前に所属していた会社の名前を悪用して悪さをしても、会社は知りませんよ、と言う事らしい。タイでは、個人情報保護もへったくれもありゃしないと言うのが分かる。実名と顔写真を挙げて告知されるなんて信じられませーん。

と言う分けで、貧乏社長は、上さんと二人三脚で日々面白おかしく暮らしているのでありました。

2008年8月14日木曜日

外こもりさんが行方不明になった件について

おいら、バンコクに来てから暇つぶしにブログ漁りを日課にしてきたんだが、その内、バンコクでシコシコしたためている人が多いのが分かってきて、幾つかは巡回訪問するようになっていた。

タイでブログを開いているコン・ジープンは、タイ・ブログランキングに登録している人が多い。ブログ書く人はどっちかと言うと、時間に比較的余裕のある自由業的な生業をする人のようで、外こもりさんのブログも、このランキングから発見したんだが、タイトルは”タイのバンコクで為替FX(長期でスワップ狙い)-バンコクで仕事もせずに投資だけで生活しています”と紹介されていた。

現在、トータル160サイト中60位程度の順位で、そこそこ固定の訪問客はいたようで、コメント欄も結構にぎわっている感じがした。幻冬舎コミックスから発売された「外こもりのススメ」と言う本の執筆者でもあるようで、安田 誠さんという人なんだが、同じランキングに参加しているmasamuneさんも為替・株の同業の好とかで、ブログ”長い夏休み IN”で紹介している。


でも、この人、8月5日のブログ更新を最後に連絡が取れず消息不明になったようで、masamuneさんが顛末を紹介していた。おいらも、ヤフーの動画ニュースを見に行ったりして確認したんだが、人気サイト”ネットゲリラ”さんも、早速、事件として”外こもり邦人男性が行方不明”としてネタを取り上げながら、本名:岐阜県出身の棚橋貴秀さんと紹介している。これが実名だったのかと思いながら、もう一度、ブログを訪問したり、ネットゲリラさんが引用した2チャンネルの書き込みを読み直してみる。

フリーランスの人だから、ちょっとはいかがわしい小遣い稼ぎもしていたのかも知れないが、知り合いの日本人やタイ人の彼女が警察に捜索願を出しているところを見ても、それほど異国の地で危ない橋を渡る商売をしていたようにも思えない。でも、おいら思ったんだけど、住んでいる場所とか自分自身の個人情報をブログコメント欄でいとも簡単にバラシすぎているんだよね。

例えばだ。

タイトル:アパート代 (タイライフ / 2008-08-02)

先月のアパートの電気代と水道代、インターネット代とアパート代を払いました。そこそこエアコンをかけていましたので電気代700B近くになりました。ここは1メーター3Bなので、普通のアパートでこれだけエアコンを使っていたら、電気代1500Bくらいにはなると思います。ネットも問題なく使えてるし快適快適。

内訳
アパート代 8780B
電気代    693B
水道代    112B
手数料     20B
ネット代    590B
 合計   10195B

<コメント回答>
Unknown (Yasuda)  2008-08-03 17:51:34
ラチャダーのジャスコの近くですよ。目立ってるのですぐにわかります。

これはかなり危険だと思った。家賃のレベルで察するんだがタイ人も多く入居しているだろうし、セキュリティーには気をつけたほうがいい感じがする。誰かが玄関で待っていて、片っ端から出てくる日本人らしい人を安田さんと声を掛けて確認することなんぞ、簡単だからね。後は、無理やり車に連れ込んで拉致することも出来るだろう。無防備過ぎますよ。
それと、実名を挙げずに仮名でネタを書く方が無難なような気がする。実名を挙げてピザのデリバリーサービスを非難した7月29日から、コメント欄に基地外が侵入したらしくてコメントを承認制に切り替えるなど、今となっては後の祭りなんだが事件の起きる予兆を感じさせるんだ。

<コメント欄>
Unknown (Unknown)  2008-07-29 19:45:00
>ピザでも食ってろデブ!
だからまずかったけど食べたっておっしゃられてるないですか?
日本語読解力ありますか?
ギャグですか?残念ながらスベってますよ。

Unknown (Yasuda)  2008-07-30 03:31:14
タイではデリバリーは気をつけないといけないなぁと初めて感じました。デブって私に会ったことあるのですか?会ってもないのに失礼だと思いますが。見た目以上にまずいですよ。さすがの私も残してしまいました。さすがに友達も一口、二口で残りは食べませんでした。完全に失敗しました。私もびっくりです。チラシの写真と完全に違うのがきたんで目を疑いました。こんなことは初めてです。パンは無料でついていて合計で360Bです。安いので仕方がないですが、ここでの注文は今後ありえませんよ。私はスクンビット31のベラナポリのピザが好きかな。デリバリーは大手のピザハットが無難ですよね。これからはチャレンジしないでピザハットで注文です。(一部抜粋)

内篭ってください。 (通行人)  2008-07-30 12:12:26
イヤー、こう言ってはナンですが、日本飛び出さないのが良いですよ、収入源の無い人は特に。チルチルミチルの青い鳥じゃないけど、今居る所が良いのですよ。タイは怖いとこですよ、老婆心ながら。ピザの件でもわかるでしょ。これでXXビザ不味い、などと言いふらしたら簡単に殺されたりするのですよ、マジに。

この”通行人”さんが老婆心で書いたのかも知れない。日本と違って治安は良くないのが当たり前で、危険察知力は必要だな。自分はデブでないと容姿が判断できる情報を提供してしまっている。(手を振っているアイコンが付いていて、嫌な暗示)
と言う分けで、バンコクの邦人住人は、十二分に注意して生活しないといけないと感じた貧乏社長なのでありました。

2008年8月4日月曜日

バスがエンストで運転を中止、乗り換えの破目に...の巻き

とうとう、ブログのネタも夏枯れ状態になって来た。
タイに来てから四ヶ月も経ってくると、最近はタイの風土に根ざしたマイペンライ精神に脳内感染されたらしく、ものぐさ根性が勝って何にも思いつかないまんま、気にしない気にしないで生活してしまっている。これではいけない、これまで必至に考えて何とか書きつないで来れたではないかと、己の怠惰な気持ちを戒めたものの、なーんにもアイデアが湧きません。
それなら、きままに日記風に書き綴りブログでも構わないんではないかと開き直って、埋め草小ネタをひとつ。

バンコクの市内は、大量輸送公社(BMTA)が縦横にバス路線を張り巡らして市民の足の役を担っているんだが、時折、路上に放置されたままの路線バスを見かけることがある。二~三十年は使い続けているからガタが来るのは当たり前で、多分、エンジン故障かなんかで運行を中止せざるを得なかったんだろう。オンボロなのに良くがんばってくれているなーと感心はしてたんだが、今日はその当事者の乗客になってしまった。

ただ、状況が違うのは民間委託のエアコン最新バスがエンストしてしまった分けで、場所はBTSチットロム駅そばのホリディーイン・ホテル前で発生した。上さんと一緒に、サイアムパラゴンのMKゴールドでタイスキを食べに行っての帰り道、スクンビット通りで最近良く見かける、おニューなエアコンバス40番にタイミング良く乗れたんでラッキーと勘違いしたのが運の尽きだった。とろとろ渋滞の中を運転しながら1キロも走らないうちに、自然とエンジンが上がってしまう。
運転手席の真後ろに座っていたんで、どんな状況に陥ったのか良く分かっているんだけど、本当にアイドリングからストンとエンジンがダウンした感じで、驚いた運転手が後部のエンジンルームへ飛び出していった。そこから、しきりにエンジンスタートを掛けるんだけど、スターターが掛かるだけでエンジンが回り続けない。10分くらい、なだめすかしつつトライし続けても、その内バッテリーは消耗寸前で、絶望的な状況には違いないのが分かって来る。車掌のおねーちゃんもタイ語で”お急ぎの方は、後続のバスに乗り換えて下さい”くらいのことは言っているようだ。
こう言う時のタイ人は、騒がずあわてずにバスへいったん降りて、エンジンが再始動するまで日陰を探して気長にそこで待っていると言った雰囲気。乗車賃返せとか騒ぎ出さずに、急いでいる人は同じ路線を走る別番号のバスに自分で乗り換えてゆく。(ここに、韓国人が乗っていたらどうなるだろうと考えてしまった。多分、運転手を殴るだろう。でも、見栄っ張りで浪費家だからバスになんか乗らないので遭遇しないと言うのが正解かもしれない。)

こんな人々の対応方法を見ていると、起こってしまったことをあるがままに受け入れて、自分なりに判断して善処しようとするタイ人の考え方が分かって面白い。バスの運転手だって、車掌だって、後から運行会社の管理者から、始末書書かせられるかもしれない。ここは、何とか上手く解決できてみんなハッピーで事が済ませられたらOKみたいな、仏教徒の予定調和的な穏やかな心持を感じることが出来た。

上さんとおいらも、結局はチャイナタウンから来る48番の青バスに他の乗客と一緒に乗り換えて帰ったんだが、バス代は改めて払った。大した額じゃないし、一キロは乗ったんだから最低料金の一人13バーツはしょうがないだろう。
でも、あのエアコンバス、ラームカーヘン大学近くが終点だから、あそこからだとゆうに一時間は掛かるだろう。終点まで行く予定の人は、その後、どうしたのかなーとちょっと気がかりになった貧乏社長なのでありました。