2009年8月30日日曜日

テスコのシャトルバスも捨てがたいの巻き

最近、カルフールのシャトルバスが不規則なのが気に障る。

店から出発する時ですら、運行時刻表から十分程度、いや、ひどい時は二十分近くも遅れて出発するようになった。だから、乗り合わせようと思って大体の時刻を狙って外出しても、待たされることが多くなる。バスの停まるポイント、じりじりと日光が照りつける昼日中にじっと待つのは酷と言うものである。逆にゆっくり出かけすぎて、乗り遅れてしまえば、次の便まで三十分以上を待たねばならない。

これだけ運行が乱れてしまえば、有用とは言えないかも知れない。

これは困ったもんだ。行きには、タクシーにでも乗って出かけることになるのだろうか。いや、金を掛けないで何とかたどり着ける方法を考えてみたい。タクシー代は、四十バーツに過ぎないのだが、日本の暮らしを振り返れば、タクシーでお買い物など及びもしない。こんな贅沢は許されんだろう。


そう言えば、時折、反対車線をテスコロータスのマイクロバスが通り抜けている。このバスを使えないだろうか。店舗は、カルフールとラーマ四世通りをはさんだ場所に店があるから、歩道橋を渡れば簡単に移動ができる。

それに、以前、そのバスを見かけて、上さんと二人で、二三回乗ってみたこともあるから、代わりとしたら便利かもしれない。ただ、分からないのは運行時刻なのである。時刻表が全部タイ語で書いてあって、しかも行き先が複数あるように見受けられたので、これまでしり込みしてきた。

背に腹は代えられないから、上さんが試しに乗って運行を確認してくれた。

こう言う時、タイ語の読める上さんは、私設秘書代わりというべきか非常に感謝している。何時の日かは知らないが、二時半過ぎにエンポリアムデパートへやってくるバスに乗って出かけたようだ。そこから、彼女の本領が発揮された。到着して、バスの停留所に立てられた時刻表を先ず見つける。次に、二時半の時刻に並んで書かれた文字を読んで、それが行き先と踏む。実際に、読んで見て”スクンビット”と書いてあるので、行き先と判断する。後は、同じタイ語の書き込みで他の出発時刻へ乗り込んで、運転手さんに”スクンビット”通りへ行きますかと、訪ねる。そうだと答えてくれれば、それ以外の時刻も該当するわけで、中々、神さんは論理的に考えて、行動したみたいである。


まあ、コンピュータ工学の修士号を持っているから、自分の勘ピュータとは違うということだろう。とにかく、テスコのバスは大きくて乗りやすいし、ガラガラに空いているし、ある程度時間どおりに運行してくれるから、使いやすい。行きはテスコのバスで、帰りはカルフールのバスでお買い物に出かけるパターンが、定着しそうな感じもする。


そんなことで、日本は衆議院選挙で政権交代だとか世情が賑やかなのに、在外選挙人名簿にも登録しないで、シャトルバスでのお買い物が、今は大切と考えてしまう貧乏社長なのでした。
(この巻き、終り)

おまけ:画像はクリックすると大きくなりますので、出かける方は参考にしてください。

2009年8月27日木曜日

本当に民主党なんだろうかの巻き


タイからです。

英字紙バンコクポスト紙では、ロイター電の記事を載せていて、民主党が政権を握るであろうと言う論調でした。ただ、そこで紹介された写真は、にこやかな笑 顔で聴衆に手を振る麻生首相の姿で、それだけを見ると自民党が優勢であるような印象を受けました。しかも、写真の背後には日の丸の小旗を振る聴衆がアク セントとして写っていました。民主党の国旗切り裂き事件の後だけに、これは強烈な印象を受けました。

つまり、民主党は望まれて選ばれる分けでは無いかもしれません。

そして、経済・金融系のブルームバーグがあの写真を配信したのです。麻生首相の景気対策が評価されたからこそ、あのような写真になったはずでしょう。この意味深長さは、重要です。みなさんは、どう思われますか。私は、不景気になるのが嫌です。

★ツイッターで「民主党」をリアルタイム検索。(8月26日夜9時27分頃)
その結果は、、、、、

民主党が圧勝しているようには思えません。皆さん、何とはなしに危険性を感じ取っています。

1. 文化庁メディア芸術祭を毎年楽しみにしているので、「国営マンガ喫茶」の批判が間違っているのはよくわかります。 RT @mainichijpedit: 「アニメの殿堂」が一人歩きして残念、と里中さん。民主党も理解してくれるはずと話しますが… http://bit.ly/UkZW3 half a minute ago from YoruFukurou

2. "つまりこういう事。 マスコミが盛んに持上げる民主党の政策は 【実際は金持ち有利&庶民搾取政策】 ★民主なら環境で37万円底辺家庭直撃!190兆円流出 ★配偶者控除がなくなる..." http://tumblr.com/xtm2ui0xj 2 minutes ago from Tumblr

3. 見てる:民主党のマニフェストに批判殺到!全ての人が収入の15%を納付する形に http://www.mudaijp.com/wp/5751.html 3 minutes ago from Tween

4. しかし、民主党を叩く2chのスレを何度も何度も載せる方がいるけど、あれは何なんでしょうか? しかもおんなじスレを… 4 minutes ago from TwitterFon

5. 一人歩きさせたのは、「アニメの殿堂」というずれた呼称を続けるあなたたちの責任でもあるわけです。RT @mainichijpedit: 「アニメの殿堂」が一人歩きして残念、と里中さん。民主党も理解してくれるはずと話しますが… http://bit.ly/7r7CC 7 minutes ago from Tween

6. あー、民主党に国売られちゃって未来は暗いし、将来が不安で未来は暗いし、なんかウキウキしないから今も暗いし、テンションあがらんねぇ 9 minutes ago from TwitterFon

7. 民主党勝っても、自民党から、何人か入閣させて、100年に一度マジックで政治が、日本を立て直して欲しい。文句の時代に終止符を、お願いします。かんぽみたいに、むだをはいじよしても、せいかつはらくにならず。 11 minutes ago from movatwitter

8. 牛歩戦術まで使って政策の邪魔をしてきた民主党が票を伸ばすのはどうもに腑に落ちない。マスコミは辞めた二人の総理を無責任と批判しているけど、民主党の行為も無責任と言える。いまの様にマスコミがミスリードし続けるとまともに政治をできなくなる。官僚よりも肥大化した権力だと思う。 11 minutes ago from web

9. 節操ない自民党、信用できない民主党。どこに投票すべき? 12 minutes ago from movatwitter

10. 大阪府立大、大阪工業大の法人が買収名乗り/お笑い関連視聴率スレ◆823/【衆院選】 麻生首相 「民主党にちょっとやらせてみようか、は違う」「分かっていない人が多すぎ」…劣勢報道にいら立ちか★5 http://pikapika.to/2chtenna/?20090826#39 12 minutes ago from API

11. 鈴木宗男が「自民党も民主党も若手は松下政経塾出身でスタイリストがいるような議員が多い」と言っていたのは宮崎学の影響だと思う 14 minutes ago from web

12. 民主党の環境政策で10年後には年36万円の負担増:  今頃民主党のマニフェストに対する検証が行われているが、「1回民主党にさせてもよかっちゃなか」なんて人が、期日前投票で民主党に投票していたらもう遅いんだよね。  .. http://tinyurl.com/njz5qg 14 minutes ago from twitterfeed

13. 民主党のマニフェスト (pdf) は具体的なのは 4 ページ目だけなんだけど、現実性が低いんですよね。地方へのものも含めて補助金ひっくるめて 6.1 兆円削減って??って思ってしまう。 15 minutes ago from web

14. 民主党にこの見識を求む「選挙がすんで案ずる事 第二党のない現状の責任の重大さを痛感、自らはげみ自ら進む事の難しきを知る 何事によらずこの注意こそ肝要か、美酒によふ間もない 安逸に過すこともできない、これからは反省又反省 而して前進あるのみ」1969年12月31日佐藤栄作氏日記より 15 minutes ago from web

15. 「アニメの殿堂」が一人歩きして残念、と里中さん。民主党も理解してくれるはずと話しますが… http://bit.ly/UkZW3 http://ff.im/-7byLz 16 minutes ago from FriendFeed

16. 「アニメの殿堂」が一人歩きして残念、と里中さん。民主党も理解してくれるはずと話しますが… http://bit.ly/UkZW3 16 minutes ago from web

17. 宣伝費用は、いったい幾ら使ってるのだろう?民主党は。 FMラジオで何べんも言うな!「間もなく1時です。」って、お前に言われなくても分かってる言うねん! 17 minutes ago from Twitterrific

18. とはいえ、どうやら民主党が政権を取るらしいですね。しんぱーいぱい! 20 minutes ago from YoruFukurou

19. 民主党の財源がわかったよー\(^o^)/ http://bit.ly/3XhOQK 20 minutes ago from web

20. 民主党に投票して政権交代に貢献できないのは悲しいですね! 25 minutes ago from Tween

(この巻き、終り)

2009年8月26日水曜日

一年六百人相当のパンダが何だの巻き

客寄せパンダは、良く知られている言葉だ。

(8月24日付け、バンコクポスト紙より)

何時ごろからこの言葉が使われ出したんだろうか? グーグルで”きゃくよせ”とひらがな打ちをしてみた。すると、変換する前の状態で、四つの検索候補が現れて来た。

客寄せパンダ 94,800件
客寄せ物件  18,100件
客寄せパンダとは 74,100件
客寄せパンダ 吉田 9,260件

最初の言葉をクリックした。語源にまつわる由来を解き明かそうとしたホームページが続々出てくる。店やイベントなどで関心を引いて客を集めるための人物等を指し示すのは、言わずもがな分かる。動物園でパンダが大きな客集めに効果を持つことから意味が転じて広まったらしい。

ただ、この言葉には裏もある。単なる人集めの手段で使われるだけで、内容や実力が伴っていない。やや否定の意味でも使わる感じがした。現に、四番目の”客寄せパンダ 吉田”と言うキーワードは、そうかもしれない。若干十七歳で、女性初のプロ野球選手になった吉田えり投手は、関西独立リーグの「神戸9クルーズ」に今年入団している。しかし、独立リーグだろうがなんだろうが、職業野球=プロ野球に変わりは無い。他人の御足を貰って芸を披露できるほど、力量は伴わないと見た人も多い。だから、この不思議入団を、世間は客寄せパンダやらネタ仕込みなどと酷評したのだろう。

可哀相な感じもするが、現実の目は厳しいものだ。

それに比べれば、動物園の虜囚となった、獣たるパンダはうらやましい限りだ。三食昼寝つき、冷暖房完備の獣舎を提供されるのなら、安逸を貪る人生、いや獣生もそう悪いものではないと感じてくる。あの、愛嬌ある白黒ぶちは、天が与えたもうた摂理である。可愛さを持って人類に媚び、そのおこぼれにあずかって絶滅を逃れるのなら、それもまた天命なのであろう。そのように思うのである。

何と幸せな一生であろうか?

しかも、彼らの吊上げられた代価は、途方も無く高い。その代金、何と年にして一億円になるのだ。雄雌のつがい二頭を招聘したければ、中国に三跪九叩頭の礼を持って恭しく挨拶し、恭順の意を示す証として朝貢せねばならない。貴重ゆえに、人間以上に至福の生活が与えられるのも馬鹿馬鹿しい。しかも、パンダは獣のくせに中国籍なのだそうだ。ワシントン条約では、パンダは学術研究目的以外での取引は禁止になっている。それで新たに繁殖したら、中国に返還するという掟もある。

何れにせよ、法外に値の張るレンタル商品である。

実を言うと、この大熊猫とか言う中国語の生き物は、タイでも数年前から存在していた。チェンマイ動物園には、雌のリンフイと雄のチュアンチュアンが居る。そして、この六月には人工授精で幼獣も加わり、三頭と一家になった。その子は、八月にはリンピンと命名されたが、中国籍の運命もあって、二年後には里帰りする。動物園では、パンダ舎「雪の降る家」も蛇足で建設した。建物の概観は、万里の長城がモチーフのようで、室温が-5℃に保たれていて南国のスノードームが味わえる。観光客を目当てにした作戦なのか、客寄せの看板たる資質は、ここタイでも遺憾なく発揮したみたいだ。

(写真は、生まれて一ヶ月経った頃のテレビニュースを撮ったもの。)

ちなみに、総工費は約1億8000万円で、繰り返すがレンタル料は一億円だ。

つまり、野獣に大金をはたくのである。チェンマイでは、労働者の日給が168バーツ470円にしかならない。日本と比べれば十分の一以下だろう。もし、この一億円が、給料として振る舞われたなら、約六百人の人々を一年間雇うことができるのだ。この人数が少ないとは、考えたくない。なんと幸せな絶滅危惧種であろう。人智を通り越して、愚昧の取り計らいと見なすのは自分だけなのだろうか。

そんなことを辛口に考えつつ、見た目が可愛いのは百も承知だが、人々の生活が優先されるのが本来であろうと感じる、貧乏社長なのでありました。
(この巻き、終り)

おまけ:世界的な下着メーカーのトリンプは、関連会社のバンプリー工場の作業員二千人近くを解雇することと発表しました。下の写真は、これに抗議するためデモをした従業員の写真ですが、黒いタイツ姿で商品の下着上下に、パンダのお面を被った参加者のアイデアはしゃれていると思いました。

2009年8月22日土曜日

単なるせっかち屋さんなだけだよの巻き

我等へっぽこ夫婦は、週末になると決まってカルフールへ出かける。


目的は、一週間分の食料・物資を調達することだ。肉、魚、野菜、果物、ミルク、パンはおろか、果ては重たい思いしてジャスミンライス5キロ袋を買出して来るのである。二人とも外食が好きではないから、大概は朝晩を自宅で食事を取る。だから、買い漁る量も馬鹿にならない。カートを転がして、陳列棚をちょこまか見やりながら、これも必要だ、あれも買っておこうとか思い出しつつ買うせいで、効率が悪い。結構、時間も掛かってしまう。


いやはや、一時間以上が経ってしまった。今度は、レジに並んで精算だ。

ラーマ四世通りにある、このカルフールは規模も大きい。集客力はかなりのものだろう。支払い客を上手に裁く必要もあって、レジのラインは常に十ポイント以上が開いている。夕暮れ時ともなると、買い物客が集中してごった返すから、けっこうお客さんが並び出す。そんな時は、支払いを終えるまでに10分や15分は、必ず掛かってしまう。

それで、上さんは、おいらを早く支払いの済ませそうなところへ先ず並ばせておく。

次に、上さんは空いているレジを探しに、斥候となって歩き回って見つけようとする。運良く、見つかればこっちへ来いと、おいらに手招きをするのである。おいらの役どころは、安直な歩哨てな分けで、あんまり考えもせずに、そっちへ移動してしまう。

それで、いつも思うんだが、支払いに要する時間が劇的に短くなった気がしないのだ。

誤差程度だと思うのである。ああ言うのって、女の人の本性なんだろうか。それとも、単なるせっかちな気性だからだろうか。ちなみに、タイの女性は並び替えをあまりしない。並んだら、そのまんまのんびり構えている。暑い国だから、余計に動きたく無いのかもしれない。サバーイ(気にしない)な生活スタイルの方を好みと感じた。

そんなわけで、タイに住んでいても、相変わらず日本風の習慣でショッピングしまくる上さんに、たくましさを感じた貧乏社長なのでありました。
(この巻き、終り)

おまけ:
カルフールのイメージソングをユーチューブにアップしました。このラーマ四世通り沿いにあるカルフールで、毎日、夕方の五時になると聞くことができます。

2009年8月21日金曜日

つぶやきシロー達のご意見お聞きしますの巻き

ツイッターは、制約のある中で活用方法を探すのが面白い。


一回あたりの投稿が3行広告なみのつぶやく文章量だし、絵も写真も入れることができない。それだけ、ブログに比べれば制限は多い。ただ、自分の趣味とか嗜好の合う投稿仲間を見つけたら、記事の見せ合いごっこができるのだ。”フォローする”と言う指定をすると、された側の記事がリアルタイムで、自分の画面へ表示できるような仕組みになっている。

つまり、即時性の強いタイムリーな情報交換ツールのような感じだ。そうであれば、ミキシー(mixi)のような、ソーシャルネットワーク(SNS)の親戚筋かも知れない。ただ、お仲間内から正体を受けない限り、電脳広場の門戸をくぐれないような閉鎖性は無い。参加方法が比較的緩やかに作られているから、来るものは拒まずで友達の輪を広げられるようだ。

(あさお慶一郎元参議院議員のオフィシャルサイトから簡単に登録可能。クリックで拡大画像をご確認下さい。)

このツイッターは、携帯からも入力できるし、誰にも見せない非公開設定ができるから、防備録、お小遣い帳、仕事のメモ帳なんかにも代用できてしまう。しかも、フォローできる仲間を探す目的で、検索機能が付いているのもうれしい。

これは、何か役立てられないだろうか。

キーワードから検索して、ネタ拾いをするのも良いかも知れない。そうだ。自分にとって、今一番のホットな話題なのが、”民主党が日章旗を切り刻み党旗をでっち上げた”と言う事件だ。しかも、選挙戦直前のことだったから時節柄の最新話題でもある。それで、「民主党国旗」のようなキーワードを入れて、この国旗切り裂き事件をどう感じているのか、調べて見た。

(クリックで拡大画像をご確認下さい。)

九割以上は、嫌悪感を示していた。民主党を擁護する人は無視したかもしれない。

この嫌悪感が、ネット社会においてどのように反映されるのかは不明だ。ただ、表面へは浮上して来ないと思う。ブロガーのように情報を外に向けて発信し、ネット内のオピニオンをとりまとめる力としては、役不足だ。つぶやきの集合体では、あまりにも雑多で取りとめも無い。

このユーザー達は、二十才から四十才の世代が中心だろう。テレビや新聞のようなマスメディアを見たり読んだりしないのも普通だ。固定電話は持っていないから、間違っても、大手新聞の任意抽出による世論調査にも引っかからない。この世代は、世の中の動きを見知ろうとする際、ネット経由が総てだ。しかも、マスメディアが伝えない写真のイメージ情報は、無警戒にカラーで載る。それで、事態を容易に判断して、嫌悪感を素直に表現したはずだ。

(クリックで拡大画像をご確認下さい。)

思うに、国旗切り裂き事件は、予想以上に反響が大きかったと言うことである。

しかも、ツイッターは、直感勝負のインパクトの強い短い素直な感想が多いから、本音も聞けて役に立つ。一方で、自民党で検索した場合、ややあきらめ気味な乗りは散見された。だがしかし、民主党が三百議席を当選圏に確保した情報には、かなりの人が警戒感を発しているのだ。

この階層は、マスメディアの影響の蚊帳の外にあるかもしれない。そして、この階層がどのような世論を形成しているのか、それを的確に把握する方法は必要だと思う。今回のツイッター検索は、個人的にやってみて、特定年代層の世論調査代わりになる気がしたのである。(新しいビジネスモデルの活用法と言うことか。)

このようにして見ると、ニワンゴの実施した”第45回衆院選挙に向けた「ネット入口調査」(8/11)”で、 支援する政党では自民党が1位になった結果も、あながち嘘ではない感じがして来る。

まだ、選挙戦は始まったばかりだ。結果を楽しみに待とうと思った貧乏社長なのでありました。(この巻き、終り)

注記:
最初にツイッターによる検索を実施したのは、8月20日(木)、午後一時ごろでした。その後、一日以上を経て検索し直しましたが、投稿の論調に違いは無いようです。ツイッターの情報は生物と言った感じもしますが、国旗の切り裂きは影響が大きいと感じました。

2009年8月18日火曜日

子供盆踊りで歌う民主党の旗づくりの巻き

video

北海道は、夏の盛りも短い。

八月に入り、二週間も過ぎて旧盆を迎えてしまえば、季節は幕を閉じる。それからは、夏の名残りを惜しむ間も無い。日を追って、秋の気配が人々の生活に、足早に入り込んでくるのだ。学校だって二学期はすぐに始まってしまう。殆ど手つかずだった宿題も、お盆前にはあわてながらやっつけなければならない。

自分も含めてだが、道産子たちはそんな夏休みを過ごして来たはずだ。

それでも、お盆前の限られた夏休みの日々は、例えようも無く楽しい。その一つが、町内で催される盆踊りだ。夕方の特徴的な笛のお囃子が始まれば、ワクワクして来る。溜まった宿題なんか、つい忘れてしまうものだ。提灯に明かりが灯り、俄仕立てのやぐらや紅白の横断幕が、暮色の中に浮かび上がる。もう、我慢できない、盆踊りだ。子供達は、町内の空き地を目指して集まってくるのだ。

♪手拍子そろえて シャシャンがシャン♪

そんなお囃子が強く印象に残っている踊り歌だが、今まで本当の名を知らずにきた。つい、先日、とあるブログを読んでいたら、それが「子供盆おどりの歌」だと言う。好奇心もあって、その名でググって見た。やはり、この歌に郷愁を覚えるご年配の方は、自分も含めて多いのが分かる。中には、専用のホームページを設けたり、ユーチューブやニコニコ動画で盆踊りの実況を紹介してくれる人も居た。

懐かしい。これぞ、道産子の夏の風物詩なのである。

しかも、この楽曲は地域限定で、北海道専用のようだ。箱書きにも、北海道教育委員会が選定と謳っている。だが、教科書にあるわけで無い。学校で習ったような曲でも無い。夏の一時、子供心に刻まれて長い年月を経ても忘れることのない曲なのだ。北海道に住まう人なら当たり前と感じる曲も、内地の人になった自分は深い郷愁を覚えるのである。

そして、私は、この盆踊り歌を流しながら、日本に郷愁を覚え、このバンコクで本当にその余韻に浸っていた。

ところがだ。その夜、招かれざる無粋な田分けが、私の心を土足で踏みにじって来た。そやつは、ネットで見る限り民主党だった。彼らは、二枚の日本国旗を切り裂いて、民主党の旗をでっち上げ、それを政治集会に掲出したのだと言う。選挙戦を目前にして、小沢代表を招いた上での確信行為である。それは、日本国への冒涜なのだ。売国奴たちが正体を現したのだろう。

憤慨した。これが政治家のなすことなのだ。あまりに、呆れて失笑さえしてしまった。

私も腹が立った。歯には歯をである。そういう仕打ちをするなら、私もお仕置をさせてもらう。さあ、みなさん、良かったら私の替え歌でも歌って、民主党のお馬鹿さん加減をお祝いしてあげましょう。

と言うわけで、どなたか、初音ミクにこれを歌わせていただけないかと希望した貧乏社長なのでありました。(この巻き、終り)

おまけ:
<原曲歌詞>
そよろそよ風 牧場(まきば)に町に
吹けばちらちら 灯(ひ)がともる
赤くほんのり 灯がともる ほら灯がともる
シャンコシャンコシャンコ
シャシャンがシャン
手拍子そろえて シャシャンがシャン

笛も流れる 太鼓(たいこ)も響(ひび)く
風が流れる なか空に
手拍子(てびょうし)そろえて ほら回れ ほら回れ
シャンコシャンコシャンコ
シャシャンがシャン
手拍子そろえて シャシャンがシャ

そろた揃(そろ)ったよ どの子も揃った
そろて歌えば 月が出る
海の上から 月が出る 月が出る
シャンコシャンコシャンコ
シャシャンがシャン
手拍子そろえて シャシャンがシャン♪

<替え歌の歌詞>
♪一番
おざわおざわの みんしゅのつどいー 
きればきるきる ひのまるの 
あかくきりわけ はたづくり ほらみんしゅばた 
ちょっきりちょきちょき  
にちぼつき 
せいけんこうたい がらがらぽん 

(小沢、小沢の民主の集いー)
(切れば切る切る 日の丸の)
(赤く切り分け 旗作り ほら民主旗)
(チョッキリチョキチョキ)
(日没旗)
(政権交代 ガラガラポン)

♪二番
はともうそぶく しんせいなまーく        
はたをきりさく ひのもとを
にまいそろえて ほらつなげ ほらつなげ
ちょっきりちょきちょき
はたづくり
せいけんこうたい あなーきすと

(鳩も嘘ぶく 神聖なマーク)
(旗を切り裂く 日の本を)
(二枚揃えて ほらつなげ ほらつなげ)
(チョッキリチョキチョキ)
(旗作り)
(政権交代 アナーキスト)

♪三番  
そろたそろたよ みんしゅのはたが 
そろてあじれば おざわでる
いざわのだむから かねがでる ほらかねがでる
ちゃりんこちゃりちゃり
やみのかね
まきこもさんかで せんきょせん

(揃た揃たよ 民主の旗が)
(揃てアジれば 小沢出る)
(胆沢のダムから 金が出る ほら金が出る)
(チャリンコチャリチャリ)
(闇の金)
(真紀子も参加で 選挙戦)

2009年8月15日土曜日

リラックマは、国境を越えるクールジャパンの巻き

上さんが買ってきたティッシュペーパーが余りに可愛い。


熊さんのキャラクターが描いてあるんだが、商品名をはさんで、その横には多分妹分に当たる小熊が羊の着ぐるみを着ていたり、頭にひよこを乗っけて走り回っている。”おでかけですか?”と声を掛けている言葉から、日本のキャラクターだとは思うのだが、このくま君の名前がさっぱり分からない。


裏面を見ると、”Rilakkuma”とあって、ごていねいに®の著作権マークまで付いていた。それでも、そこには一緒に二匹と一羽がうたた寝したり、お風呂で背中を流したりしているので、見ていて微笑ましい。

この商品は、”HOME Fresh MART"と書いてある。買うには、日本マダム御用達のエンポリアムデパートのショッピングモールへ出かければ良い。もちろん、おいら達、せこせこ夫婦も出かけはするが、この近辺で底値の牛乳とコーラしか買わない。

つまり、このくま君ティッシュは、特売だったから奇特にも知り合えたのである。

多分、ローマ字読みした”リラックマ”が本名だろう。それでググって見たら、その名の通りホームページが見つかりました。何と、くま君は日本男児なのだ。しかも、生みの親御さんは、”たれぱんだ”君も養っているのが分かった。

すごいなー。リラックマ君は、国境を越えて、このタイまで出稼ぎに来ているのだ。正に、キャラ企業戦士なのである。きっと、がんばって働いて、意匠やら名義貸しで、儲けを日本へせっせと送っているのであろうと思った。

つまり、これぞクールジャパンなのである。今、世界は日本のことを「流行を次々と生み出すかっこいい国」だと感じているのだ。ご多分に漏れず、このタイでもそうだろう。日本の誇れる車、IT機器、アニメ、寿司、ラーメンなどを始め、このくま君も海外に雄飛して来たことになる。

そして、ここタイでは、「ドラえもん」閣下が既に外務省のアニメ文化大使に就任して、すでに活躍されたではないか。我が社の社員も、携帯の着信音にドラえもんのアニメソングを設定しているのが居た。きっと、子供の頃にアニメを見て楽しんでくれたのだと思う。

そんなことを思いつつ、我が家のクマ二匹は、売れっ子になれそうも無いから、お家でいつも遊んでいただくことにしたのでありました。

(この巻き、終り)

2009年8月13日木曜日

一週間しか泳げなかった海水浴場の巻き

こう言う海水浴場は、北海道なら年によっては無いわけでもない。

内地(本州)とは、気候が全く違うせいもある。そこが、温暖な温帯の気候に属しているのと比べて、北海道は冷涼な気候の冷帯・亜寒帯に区分されている。だから、道東とか道北のような地域では、夏の盛りと言える時季も一ヶ月に満たず、足早に過ぎ去ってしまう。気温も三十度を超えるようなことは少ない。それほど、北辺の地の夏は短く、いとおしい限りなのである。

それで、今住んでいるタイだが、夏は腐るほど有り余っている。常夏、南洋の国だから、季節も時候も糞も無い。ただ、夏だと叫んでおれば良いのである。今日も明日も三十度以上になるだけだ。四季の無い居場所は、実につまらないと感じて来る。

道産子にとって、かの地の四季はメリハリもあり、折々の季節感を味わえる風情がある。確かに、冬の厳しさは大変であろう。だが、来るべき芽吹く春の美しさに期待し、それを待ち望むのであれば耐えらよう。そんな季節の循環は、生活観を豊かにしてくれるのではないかと感じるようになった。

自分も年取ったかも知れない。
育った場所への、北帰行なのだろう。

そんな風に思いながら、今日、バンコクは35度近くまで上がったようだ。これだけ暑かったら、日本なら子供達は海水浴とかプールに出かけて夏休みを楽しむだろう。でも、道産子の自分には、そんな思い出が少ない。海水浴なんか、この人生で数度あるかないかだろう。

気候の冷涼な北海道で育ったこともある。小学校四年まで学校にはプールも無かったし、仮に水泳学習があったとしても泳げるのを強いられなかった。だから、北海道の人はかなづちが普通で、泳げない漁師も多い。しかも、北海道の海は極めて冷たい。落ちてしまえば、急激に体温が奪われて体も動かなくなるから、命は危い。だから、泳げなくても恥ずかしがる必要は無いのである。

それでも、道産子だって子供連れやら友達と一緒に海遊びはするだろう。

今年も、51ヶ所の海水浴場が海開きをしたと聞いた。大概は、七月中旬からお盆の八月十五日頃に掛けて営業する。ただ、中には三週間に満たない海水浴場もあって驚いてしまった。網走支庁のサロマ湖畔にある”ところ常南ビーチ海水浴場(北見市常呂町323)” がそれなんだが、7月25日から8月10日の間、開かれているのは二週間ちょっとの期間に過ぎない。


しかも、海水浴場では独自の遊泳基準を定めていて、気温と水温の合計が40度以上を「遊泳可」の目安としている。道東の気候は涼しいから、お天気と気温次第で泳げる日が限られるようなような気もした。興味もあったので、ネットでこの地域のことをいろいろと検索してみる。

なんと、7月27日の朝5時半で、気温が11.6度と報告している人がいた。

今年は悪天候のようだ。内地の人なら初冬と感じるだろう。まして、ここバンコクの住人なら経験したことの無い気温だ。実際に地元の経済情報のホームページでは、期間中、海水浴場で遊泳できた日が七日半で、禁止で泳げなかったのは九日半と紹介していた。つまり、約一週間ちょっとが泳げたのである。

利用者も、合計4975人で昨年より300人増えて大健闘とあった。遊びに来たお客さんは、泳げない日にも来ただろう。だから、単純に日割りすると一日三百人に満たないのだ。健闘なのかは分からない。それでも、9日の日曜は1624人もの人が詰掛け、例年の1.5倍の賑わいになったそうだから、地元の人も待ち望んでいたと思う。

と言うわけで、海水浴一つとっても、道産子の思い出は日本と言うより外地なのです。バンコクも洋行した結果の外地なのですが、南洋より北洋のほうが好みな貧乏社長なのでありました。(この巻き、終り)

2009年8月11日火曜日

気温35度から暑く感じますの巻き

要するに、暑く感じる人体センサーが違うのである。

最低気温だって、平年なら20度以下になることも無い。それでも、地元の人は風邪を引いたりするぐらいだから、寒いとか悪寒が走るとか、そんな感覚はあるのだろう。しかし、こんな寒さの感覚は、道産子の自分にとってイメージが湧かない。いや、それ以上に、日本人の中でも暑く感じたり、寒く感じたりする皮膚感覚は、かなりの地方差=違いがあるだろう。内地(本州)の人であれば、30度はちょっと暑いかな程度でも、道産子なら”イヤー暑くてたまんないしょ”になってしまう。

東京へ働きに出てから三十年近くになるが、夏時分は、ついついエアコンに頼りっぱなしだった。そう言えば、札幌の実家には、扇風機が一台きりしかなかったなーとか思い出しつつ、部屋をギンギンに冷やしてビールをぐびぐび飲むとか、そんな幸せを日本では感じて来た。

それで、タイに来た当初から、現地の人は、温度をどんな風に感じているのか興味があった。それもそのはず、こっちが未だ暑いなと感じているのに、とっくりのセーターを着込んでいたり毛糸の帽子を被ったりしている。どうも、感覚的なズレは否め無い。まあ、年がら年中夏だらけで、昼間は絶対三十度以上になるから、気温のセンスも違うんだろう。

この間、アパートの営繕のお兄ちゃんが、エアコンを直しに部屋まで来てくれた。上さんも手持ち無沙汰だったから、興味本位で暑く感じる気温を聞いてみたらしい。その結果、その日の33度は当たり前で、暑くないのだそうだ。もし、暑いなーと感じてくれば、それは35度以上の時らしい。因みに、27度あたりで涼しく感じるような雰囲気だったとか。まあ、30度以下なら長袖を着て、暑い通りを歩いている現地の人を必ず見かけるので、当たっているのかもしれない。

これで思ったのだが、タイの人は、温度に対して我慢強くないだろうと察した。普通に活動できる温度範囲が意外に狭いように思うのだ。せいぜい、25度から35度までの狭い範囲が、彼らにとっての生活温度なのである。しかるに、日本人はどうだろうか。冬は氷が張るし、夏は暑さの余り陽炎が立つぐらいだ。一年で見ると温度差は30度以上には絶対なるだろう。そんな寒暖の大きい土地に暮らしてきたから、何事にも我慢強くなったのかもしれない。

こっちの人は、堪え性も無いだろう。マイペンライ(気にしない)になる。深く考えない。慣れれば、余りに気候が良すぎて、後先を考えなくともいい風土なのだ。そこで育まれた文物は、日本とかけ離れたとしてもしようが無い。

本日、幹線道路沿いに立つ会社の広告看板は、33度の気温を表示していた。中に大きなLED表示装置が仕込まれているのだが、今日はタイ人にとって過ごしやすい気温だろう。もちろん、道産子のおいらにはエアコン無しで仕事なんか出来ない。地獄だよーん。そんなタイの気温事情を感じた貧乏社長なのでした。
(この巻き、おわり)

おまけ:
過去に観測されたバンコクの最高気温と最低気温は、40.8℃と9.9℃(1924年1月、1955年1月、1974年1月、および1999年12月に記録)で、日中における気温で最も低かったのは、1999年12月に記録された22.3℃とのことです。

また、この投稿は、ブログ”北海道 札幌発 だべさ通信2”に自らコメントした内容に、手を加えました。

2009年8月9日日曜日

小さな旅で、甲斐駒登山を思い出すの巻き

帰国していると、ついつい日本のテレビ番組に見入ってしまう。

バンコクに住んでいると、犬HKの衛星放送と映画チャンネルのHBOぐらいしか見ない。地元の放送だと言葉が分からなくて、ちんぷんかんぷんだからだ。それでも、ニュースなら現場中継が映し出されるので、ある程度の想像も付いて、流しっぱなしにする時もある。

その代わり、パソコンが分身になってしまった。立ち上げては、ネットから色々なブログを漁ってみたり、自分のブログに原稿を書いてみたりするのである。日本に居る時とは、随分と生活のパターンが切り替わった。要するに、テレビなんか見なくても、人は生きていけると悟ったことになる。

それほど無意味な情報を垂れ流す存在だったのだ。

しかし、かつての習性は悲しい。会社の提供した宿泊施設では、馴染めずに眠りが浅くなって、夜な夜な変な時間帯に目が覚めてしまう。すると、手持ち無沙汰もあってテレビを点けてしまうのである。まあ、日本に変えれば帰ったで、懐かしさもあって見てしまうのだろう。

そして、何気なしに見た番組が秀逸だったのだ。

犬HKの番組にも、自分好みの番組がある。関東・甲信越の地方制作だと思うのだが、”小さな旅”と言う三十分の週一の番組がそうだった。日本に住んでいた時は、時間が合えば良く見ていた。観光地とは程遠い地域を題材に、何気ない素朴な日々の暮らしや風物を、地味に紹介してゆく。渋いが、旅好きの自分には好みの番組だ。一人で旅回る設定のアナウンサーも、個性や温かみが感じられる。

甲斐駒ケ岳と言う山をご存知だろうか。

それは、山梨県にある。中央高速道を竜王ICから小淵沢方面に向かって走らせると、肩を怒らせたような一際高く目立つ山が左手に印象深く見えて来るはずだ。標高は三千メーターにやや欠けるものの、紛れも無い南アルプスの秀峰で、深田久弥の日本百名山にも選ばれた。中高年の登山者なら、体力のある内に一度は上り詰めたい山の一つであろう。

(ほくとイベントカレンダーより)

その山を、如何に仕事とは言え、耳順を迎えようとする男性アナウンサーが登るのである。

しかも、日帰りはできない。標高差二千二百メーターを泊りがけで登ることになる。コースは黒戸尾根と言い、甲府盆地に住まう人々の山岳信仰の対象となって道筋が開削された。威厳のある畏怖の山容を敬い、人々は修行のため、あの日本三大急登に向かうのである。

実は、そこに番組の表現したい人々の日常が隠されている。

このコースは実に厳しい。安易に登りたければ、頂きを挟んだ世俗の喧騒なコースをなぞれば良い。ならば、日帰りも安直だ。しかし、それを選んでしまえば、山の神々しさ、厳かな気配に浸ることはできない。番組が描いたように、黒戸尾根の姿は、信仰と修行の道として人々の生活に親しまれたものなのだ。そして、山のある限り人々の願いを受け止めて行くだろう。

高齢になった人々に代わって、山頂へ願いを込めたわらじを奉納する神社の神職がいる。自ら切り開いた道を直し続ける山小屋の元管理人もいる。この道を駆け上がり、山岳レースの世界大会に挑む若者は、今の自分に夢を託す。この尾根を登る人々には、それぞれの思いが込められているのだ。

そして自分自身も、二度、この黒戸尾根を登りきっている。

食料・水・テント・寝袋・炊事用具一式を、でかいザックに詰め込んで、重たい思いをして担ぎ、反吐が出そうになりながら、一歩一歩上り詰めた。一日目は、七合目でテントを張って幕営し、翌日の未だ暗いうちから歩き出し山頂を極めた。その達成感は、今思い出しても忘れられない。

まるで、番組と同じではないか。

皆があの山容に誘われたように、自分も魅了されたのである。そんなことを思いつつ、だだっ広い平野しか見当たらんバンコクの生活は、ハイキングもろくにできないから、物足りないと感じた貧乏社長なのでありました。(この巻き、終り)

おまけ1:
番組は再放送だったようです。
2009/08/08 04:30~04:55 の放送内容: NHK総合
小さな旅「山の歌 願い待つ 白き貴公子~甲斐駒ケ岳~」
登場するアナウンサーは、プロジェクトXで有名な”国井雅比古アナ”でした。

おまけ2:
<日本三大急登>
総て登りましたが、黒戸尾根は圧巻です。
・烏帽子岳ブナ立尾根
登山口 葛温泉 標高 約1080m → 烏帽子岳頂上 2627m 標高差1547m
・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根
登山口 竹宇駒ヶ岳神社 標高 約600m → 頂上2967m  標高差2367m
・谷川岳西黒尾根
登山口 土合駅標高 663m → 谷川岳頂上1963m  標高差1300m

甲斐駒ヶ岳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2009年8月8日土曜日

業務連絡:これからタイに帰国いたしますの巻き

これから、タイ航空677便に搭乗してバンコクに舞い戻ることにします。

前の投稿でも話したように、今の自分の生活拠点はバンコクなのです。日本の家を閉じてきた以上、私的にも公的にも、家内と共に暮らしの中心は、タイにあるわけです。

現地法人企業の会議も、無事終了いたしました。
もともと、日本の親会社より財務体質もいいから、このままこつこつと経営を続けるだけです。

ただ、もうひとつ欲があるとすれば、タイ・トヨタ社でもハイブリッド車の生産を着手したように、当社にも、もう少しグレードの高い戦略モデルを作らしてもらいたいと言うことです。

そう言う風に暗示を掛けたプレゼンではあったのですが、出席者にそれが分かってもらえたかは、今後のやり取りで分かってくるでしょう。

そろそろ、出国審査を急ぐとしましょう、何せ、搭乗口まで二十分掛かるそうですから。

また、タイからこつこつ書かせていただきます。

十年をかけ、相手を蹴落とす宮仕え人生の巻き

大概の日本人は、働いて給料を貰うパターンが当たり前になってしまった。

つまり、一度会社に入ってしまえば、ヘマをしない限り、円満退職するまで給料は貰い続けられる。会社が潰れたり、自分が整理解雇の対象にならずに済めば、改めて職を探す必要も無い。この際と思って自営業を始めたり、百姓をする人は奇特な部類だろう。だから、勤め人の習性が抜けずに、失業すればハローワークへ出向いて、またぞろ似たような賃仕事を探すのである。

実際に、俺は一度、仕事を変えている。

以下、省略。

お断り:
これ以降は、我輩の私的検閲ご指南役 山ノ神殿のご指導を仰ぎ、余りに問題を起こしそうな文面であることを鑑みて、削除しましたので、ご了承下さい。
まあ、この記事で言いたかったことは、気楽にタイへ駐在に来れるはずも無かったと言うことだけです。おしまい。

2009年8月5日水曜日

帰国しても、生活拠点はバンコクになったんだの巻き

今、タイ航空の676便に乗って一路、日本を目指している。

朝八時ごろにスワンナプーム空港を離陸したから、多分、定刻通り日本時間で夕方の四時前には成田に着くだろう。この時期、親会社は決まって海外合弁会社の社長連中を半年毎に召集する。各社の事業動向や業績等を発表して、今後の海外経営をどのように方向付けるか話し合うのが目的だ。でも、会社の存亡を掛けたような重大な決議が行われたことも無かったし、淡々と発表して終わりと言うパターンが続いて来た。社長になって、今回がやっと三回目の出席だから、そんなことぐらいしか分からない。

それよりも、会議前に発表する資料を四苦八苦して作成するのがつらい。パワーポイントを使って、まめに写真を貼り付けて主な会社の出来事を紹介しながら、グラフを使って業績の推移を報告するシナリオで、毎回こしらえる。そして締めには、経営目標の確認と修正を提示して、発表を終える。あまり意識して作ったつもりは無い。しかし、習うより慣れろで、毎回、発表方法の王道ともいえるストーリーで資料を仕上げて来たのは事実だ。自分自身でも、驚いている。今回、作成してみてそんなことを発見した自分が、意外と社長としてさまになったのかもしれないと思った。

技芸におぼれているとは思わない。中には、パワーポイントで資料も作れずにワードでお茶を濁したり、部下任せに作らせた結果、経営情報としては細かすぎてピントの外れた社長もいるからだ。自分なりに努力した形跡が見られないから、社長とか副社長はどう感じるのだろうかと思う。自分は、こびるつもりは毛頭ない。ただ、的確に分析した結果を導くのが第一義なので、ソフト=道具を使いこなすだけなのだ。

第一、エクセルで集計したデータをグラフ化して、それをパワーポイント上に貼り付けるような作業は、管理職以上ならできて当然だし、できなければ分析能力の乏しい木偶の坊だろう。それができないで、社長になるのは言語道断なのだが、人材の払底する親会社ならでは止む無しかもしれない。

まあ、そんなことを考えながら、機上でタイプしている。

ほったらかしにした自宅には、電気も水道もガスも供給を止めたから帰って泊まることもできない。せいぜい、換気のために窓を開けたり、郵便受けに溜まった投函物を取り出したりとか、雑用で立ち寄るだけだ。しょうもないから、会社に頼んで宿泊研修施設を使わして貰っている。上さんは、そのままバンコクで暮らしている。

自分の生活拠点は、もう日本に無いのだな。

そんな寂しさも感じたりする。会議が終われば翌日には、バンコクへトンボ帰りする。上さんを一人にしていたのでは、かわいそうな感じがするからだ。上さんは、フォルモサの人で国籍が違う。自分は、日本で暮らすと思っていたのに、何ゆえすぐさま外国に出て住むのかと愚痴を言われた。上さんにとって、四季の変化に乏しいタイは、この上も無くつまらないものらしい。そして、これまで見聞きした駐在員妻の身の程知らずな派手な生活と、現地の人のつつましい生活事情を比べて、自分にはそれができないと感じたようだ。一日六百円が最低賃金と聞いているから、そうなるのだろう。

上さんは、アメリカの大学院で貧乏学生だったらしい。そして、母国では少数民族の里親奨学金制度に参加していたぐらいだから、生真面目な性格なのだと思う。分不相応に金を浪費するのが、嫌悪なのだろう。一緒に暮らしてきたから、性分を分かっているつもりだ。

そして二人で日本に帰りたいね、と呟くのである。

帰ったら、話すことも読み書きもできるようになったタイ語でボランティアをしたいと夢を話すのである。何時になるのだろうか。貧乏社長は、会社も地元の人たちも好きだ。だが、上さんを思うと、何時かは必ず帰らねばとも思っている。ここは、仮の住まいなのだ。

そう思いながら、戻ってもネクタイが似合う勤め人でありたいと思い、毎日、必ずネクタイを締めて出勤する貧乏社長なのでありました。
(この巻き、終わり)

2009年8月4日火曜日

自称藪井竹庵は、上さんを病院へ行かせるの巻き

今朝方、上さんが寝床から這い出して、両側のこめかみが腫れ上がったと、力なく言い出した。

熱もあるとかで、早速体温計で図ってみたら37.5度もある。ちょっと高い。昨日の夜の内は、片耳だけだったのに、両方までとなると細菌感染が進行したようだ。ビラスーパーで買った抗生物質のタリビット一錠を飲んだくらいでは、治る気配が無いのである。

薬の素人治療では限界があると悟った。あんまり気乗りはしなかったが、海外旅行総合保険のコールセンターへ電話してみる。保険証番号と契約者氏名を名乗って上さんの病状を伝え、できるだけ早くバンコク病院へ出向きたいと話をした。

すると受付の男性は、これまでの難癖をつける姐ちゃんとは打って変わって、いとも簡単に手続きを済ませてくれる。あとは、近所のフジスーパーまで迎えに来てくれるシャトルミニバスに乗って行くだけとなった。

それで、後は上さん任せにしておいた。大の成人なんだから、病院へ行くぐらいはどうってこと無いだろう。家に帰ってから、医者の見立てがどうだったのか聞いてみる。どうやら、体が疲れていて抵抗力が弱くなり、細菌に感染したと言われたようだ。服用する薬も三種類を手渡されている。

アベロックス(Avelox)、アルコキシア(Arcoxia)、ムコシン(Mucocin/Mucolytic)、妙ちきりんな、これらの薬の名前が面白く感じる。

ただ、どんな種類の薬か、副作用は無いのか等、心配になったのでネットでググって見ることにした。上さんも興味を持って、パソコンの画面を覗き込んでくる。

簡単に判明したのはアベロックスで、成分を一般名で"モキシフロキサシン塩酸塩"と言い、日本でも抗生物質として広く販売されている。上さんが聞いた話では、先生は、タリビットでは効き目が弱いので、強めの薬を処方したらしい。

次に調べに掛かったのはアルコキシアなんだが、これは世界五十カ国で売られているのに日本ではまだ認可されていない。ただ、抗炎症剤の一種なので、日本でよく使われる”ロキソニン”や”ボルタレン”と同じようなもんだろう。

最後のムコシンは、ネットで調べても行き当たるサイトが専門過ぎて、ちんぷんかんぷんだったが、のどの痰を取り去る効能があると判断した。それで、おくすり110番のサイトへ訪問して、似たような名前のムコダイン(去痰剤/気道粘液調整・粘膜正常化剤剤)を見つけておいた。多分、同系統の薬だろうと思う。

と言うわけで、バンコク病院の先生は、全部英語で説明したから、不安になった上さんに代わって、この藪井竹庵が投薬のおさらいをしてあげたということなのでした。
(この巻き、終り)

2009年8月3日月曜日

処方箋無しで抗生物質を手に入れるの巻き

上さんが、こめかみの下、耳の前辺りに腫れができたと騒ぎ出した。

何でも、先週の金曜日から膨れ上がって来て、押すと軽い痛みがあると言う。それから、エラの下辺りも押さえると痛みがでるらしい。体が疲れていたように見えたので、外部から雑菌・細菌でも体に侵入したのではないかと察した。だから、腫れやら痛みやら発熱なんかも出てきたのだろう。

そんな時、日本なら簡単に病院へ行ってしまうはずだ。

ところがどっこい、こちらはタイだ。日本の健康保険が使えない。もちろん、会社は、出張者・駐在員のために海外旅行保険に、加入だけはおざなりにしてくれた。だが、緊急の治療には全く役に立たない。治療を受ける前日に電話で申し込んで、翌日の病院が民間保険適用の連絡を受理して、初めて治療が可能になるのである。

勝手に先に治療を受けて適用を申請しても、そう簡単に気安く払ってくれるとは限らない。例えば、慢性病と判断して健康管理の問題にされて支払いを拒否する可能性だってある。結局、保険会社なんて冷血無比に金儲けだから、人の健康・生死など関心は無いのである。コールセンターの受付バカ女どもと、やり合った嫌な思い出もあるし、あんな存亡邪藩なんか使いたくも無いのだ。

だから、先ず薬で治すのである。

もちろん、日本だったら処方箋無しで買えない薬も、こちらでは容易く入手できるのも理由だ。最初は、心配だからグーグルで症状を当たってみた。医療知識が全く無いわけではないが、何と二百七万件の人が同じキーワードで検索していた。


これは、ごく普通にみんなが掛かる病気のようだ。リンパ腺の腫れとか、感染症のように思える。だとしたら、先ずは、抗生物質を上さんに飲んでもらって、症状が軽くなるか経過を観察してみよう。

とは言っても、簡単に抗生物質が手に入るのだろうか。

以前、風邪でダウンして治療に抗生物質のクラビットを服用したことがある。この時は、病院から貰ったのだが、興味もあったのでフジスーパーで買えることを確認していた。この薬は値も張るし、効能が強すぎて危険なのが分かっている。体内に必要な細菌まで殺傷してしまうのだ。上さんの症状は未だ軽い。できることなら、ソフトに効く抗生物質を手に入れたほうが正解だろう。

それで、ネットで探すだけ探して、ご近所のビラスーパーへ出掛けてみる。薬局の白衣を着たおねーちゃんに聞いてみたら、こんな回答が帰ってきた。

1.タリビッド(Tarivid)=オフロキサシン(Ofloxacin) 価格:10錠245バーツ
2.クラビット(Cravit)=レボフロキサシン(Levofloxacin) 価格:5錠550バーツ
3.トスキサシン(Tosuxacin)=トスフロキサシン(Tosufloxacin) 取り扱いなし
4.グレースビット(Gracevit)=シタフロキサシン(Sitafloxacin)  取り扱いなし

このタイでは、タリビッドを用いるのが無難なようだ。白衣の女性も、クラビットは効き目がより強いと説明したから、このタリビットを買うことにした。もう一つ、痛みを抑える鎮痛・抗炎症剤も買っておいたほうが良いと思って、ボルタレンも10錠70バーツで買ってみた。

こんな風にして薬を買ってきたみたんだが、以前にも話したように、地元の人たちは、少しぐらいの病気なら薬を飲んで自分で直してしまう。医療費が馬鹿にならないからだろう。貧乏社長も、郷に入りては郷に従えで、地元に馴染んで来たのかなと感じる始末なのでした。
(この巻き、終り)

おまけ:
インフルエンザに効く、タミフルは、ここタイでも病院に行かない限り手に入りません。他の、同等の効能がある”リレンザ(Zanamirvir)”とか”シンメトレル(Amantazine)”は、地元で流通していないようです。

2009年8月2日日曜日

絶対に民主党を支持しない理由の巻き

理由は簡単だ。民主党が「肝炎基本対策法案」を廃案にしたからだ。

昔、俺はC型肝炎患者だったのだ。
もし、完治できなかったら、タイへ駐在で来ることも無かっただろう。

この病気に打ち克つためには、普通なら半年以上の長く、副作用に苦しむ治療が必要だ。しかも、完全に治癒できる保障はどこにも無い。ウイルスの種類次第で、治せる確立が半分へ減ってしまう場合もあるのだ。

俺は、この病気にどこで罹ったのさえ、はっきりしていない。唯一、あるとすれば二十年以上前の手術がそうだろう。たった牛乳瓶一本の輸血が、禍々しい病気を俺に感染させたことになる。あの時は、高速道路で大事故を起こしてしまい、骨折の手術が必要になった。両足の大腿骨を一度に折ったから大がかりになった。後悔は先に立たない。

肝臓は物言わぬ沈黙の臓器だ。

病状の進行には痛みとか苦しみは、ほとんど伴わない。慢性肝炎があからさまに分かるようになったら、かなり危険だ。見えないウイルスが、感染した臓器で密やかに増殖を繰り返していく。そして、ウイルスの攻撃で正常な機能を果たさなくなった肝臓は、初めて、本人に体の不調を死の予兆として知らせるのである。

日本では、C型肝炎の患者数が、約二百万人に達するらしい。

厚生労働省の薬害行政は、凄まじいにもほどがある。監督官庁や製薬会社の患者軽視、安全性軽視、隠蔽体質は、薬害HIVの時から何も変わっていない。血液製剤を認可・放置した、当時の官僚は万死に値するだろう。

それでも、昨年初めに、福田内閣が「薬害C型肝炎被害者救済のための特別措置法」を、漸くにして成立させた。被害者一人当たり、最大で四千万円の給付金が拠出されようになったのは、本当に朗報だ。だが、その支給元は、天下り特殊法人が役割を担う。未だに、転んでもただでは起きない役人根性が顔を覗かせる。

話が長くなった。民主党の功罪まで立ち返ってみよう。

現行の特措法は、あくまでも臨時なのである。総ての患者を包括的に救済するには「肝炎基本対策法」が必要になる。だから、その法案が国会へ上程され、ついこの間まで一年半を掛けて審議が継続していたのだ。それを民主党は、反故にしたのである。

いくら、参院本会議で「麻生太郎首相問責決議案」を採決したからと言って、一切の審議に応じられないと拒否する姿勢は、どんな動機に基づくのか。言わずもがな、民主党の田分け供は、人命より政局を優先して、政権交代を横暴に簒奪したかったに相違無いのである。

もし、国会を閉じる前に手続きが取れ、委員会も閉会中に審査を行っていたのであれば、来期の国会で審議が引き継がれたのだ。そして、法案は成立したはずなのである。これならば、民主党を支持する肝炎患者とて、多少の遅れはあったにせよ、我慢も納得もできるだろう。しかしながら、民主党は政争の道具として患者達を弄び、希望を闇に葬り去ったのである。

民主党は、正に極悪非道、人非人の集団としか言えない。

こうして、苦しんでいる多くの肝炎患者たちは、政策による保護を受けることも無く見捨てられたのだ。

国民は、民主党に批判の矛先を向けるべきなのだ。審議拒否をしている民主党の本性は、餓鬼である。地獄に落ちるが良い。末代まで政権を取らせるわけには行かないのである。

何がマニフェストだ。

”暮らしのための政治を”が聞いて呆れるわ。

”私の目指す友愛社会です。”は、肝炎患者は村八分なのですね。

そんなことを過激に考えながら、在外選挙人登録の提出が遅れてしまい、今回、投票のできないことが分かって、悔しさを募らせている貧乏社長なのでありました。
(この巻き、終り)

おまけ:貧乏社長は、インターフェロンとリバビリンと言う薬が国保で適用できるようになったので、治療を決心しました。それまでは、国保が適用できないので、百万から二百万円くらい治療代が掛かっていたのです。
それで、薬害肝炎九州訴訟原告のシンデレラ、福田衣里子さんが民主党から衆議院議員候補として、立候補するんだそうです。私は許しません。

<Asahi.comニュースより>
与党内、21日解散の見方強まる 「民主は審議拒否」
2009年7月15日19時40分

自民、公明両党は15日、衆院で可決され参院に送られた北朝鮮制裁のための貨物検査特措法案を成立させるため、民主党に協力を求める幹事長会談を呼びかけた。自民党の大島理森国会対策委員長によると、民主党は「問責を出したので一切の審議に応じられない」と拒否した。

与党側は「総理に『成立させてくれ』という気持ちが強い。来週中に解散なので、ぎりぎりまで努力しないといけない」(大島氏)と働きかけを続けているが、民主党は応じない考えだ。

首相は同法案の成否を見極めるため、解散時期を「21日の週早々」としているが、与党執行部内では法案成立が難しくなってきたと見て、首相が解散に踏み切る場合は最短の21日になるとの見方が強まっている。


「命より政局か」 肝炎患者団体、対策法案の廃案抗議
2009年7月16日0時55分

B型、C型の肝炎患者が求める医療費助成などを盛り込んだ肝炎基本対策法案が、衆院解散で廃案になる見通しが強まっていることを受け、薬害肝炎全国原告団と全国B型肝炎訴訟原告団、日本肝臓病患者団体協議会が15日、厚生労働省で記者会見し、「命より政局優先か」と抗議した。

薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表は「混乱した政局だからとあきらめきれない。患者は見殺しにされたも同然だ」と批判。親子3人がB型肝炎で闘病中の女性患者は「集めた30万人分の署名が無になった」と声を震わせた。

国会には、与党が肝炎対策基本法案を、野党が肝炎医療費助成法案を提出しており、水面下で一本化の話し合いが行われていた。薬害肝炎全国弁護団の鈴木利広代表は「何が原因で審議入りできないのか。国会は説明責任を尽くしてない」と話した。