貧乏社長は、わが国日本を背負って国政を仕切る麻生首相が大好きである。
好きな理由は至極単純で、お辞儀の仕方がピシッといつも決まっており、政治家として折り目の正しさを感ずることができるからである。タイのこちらに住んでいても、時折、テレビのニュースを通じて麻生首相の近況を知ることができるんだが、必ず挨拶とが会釈の作法が颯爽としていて感銘を受けてしまう。
そこで、貧乏社長も一端の経営者モドキになって会社を一年近く仕切ってきて、気づいたことがひとつある。それは、いろいろな会社を訪問して分かってきたんだが、従業員がきちんと会釈を返してくれる会社の雰囲気は、良い印象を与えると言うことだ。実際に、取引の仕事もそつなくこなしてくれるのがうれしい。
工場では始業に当たって事前に必ずラジオ体操をするんだが、予鈴のなる五分前には貧乏社長もいち早く飛び出していって、出社してきた従業員の一人一人と挨拶をするように心がけている。それは、お互い気持ちの良い挨拶ができれば、その日は大過なく過ごせるのではないかと思っているからだ。
それで、産経新聞の記者で佐々木美恵さんもイザのブログで、外務大臣当時の麻生さんのお辞儀について書いていた。
麻生外相のお辞儀(2006/06/09 23:12)
ある国会議員のパーティーを取材していて気づいたことです。
幾人もの閣僚、与野党幹部が入れ替わり立ち替わり来賓挨拶をされるのをウォッチしていたら、指名をうけた麻生外相が壇上にあがり、お客にむかって一礼されました。 気になったので、お辞儀に慣れている他の先生方と比べてみていましたが、ダントツに鮮やかなお辞儀でした。聞くところによると、こどものころにかなり「仕込まれた」とのこと。以前、官邸での会議(閣議ではない)で、小泉首相が入室してきたとき、他の出席者がかまわずおしゃべりしているなか、立ち上がって軽く一礼していたのは麻生外相(当時は総務相)ぐらいだったとか(ちなみにこの話を教えてくれた人は麻生外相と仲が悪いのか、「ゴマすりじゃないか」と言ってましたが)。
やっぱり、作法を子供の頃に教わっていたのだ。筋金入りの辞儀はなるほどと頷けてしまう。
もうひとつ、挨拶の重要性をテレビ番組で教わったこともある。
貧乏社長は、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を良く見ることがあるんだが、昨年四月に放映されたこの番組では、世界最大の洋上加工船:アラスカ号の船内工場を仕切るファクトリーマネージャー:吉田憲一さんを取り上げていた。吉田さんが言うには、面接の際には船乗りの採用基準として一言しか質問しないと言う。
「職歴について教えてください。」
一人にかける時間は1~2分。
目を見る。
相手の顔をじっと見据えて話をよく聞く。
仕事への姿勢をみている。
その船は、24時間操業で人種も言葉も違う人間が集まって同じ仕事を行なっている。
結局、能力でも経験でもなく姿勢が一番大事なんだと言う分けだ。面接って言うのは、一種の挨拶なんだから如何にこの通過儀礼を吉田さんが重視しているのかが分かる。
麻生さんは、その点で太鼓判を押せる日本の宰相ではないだろうか?
挨拶もろくにできない政治家が首相になるぐらいなら、少しぐらい読み間違えたって貧乏社長は麻生さんを絶対に支持すると、心を新たしたのでありました。(この巻き、終わり)
0 件のコメント:
コメントを投稿