こちらへ駐在して、前任の社長から携帯電話を引き継ぎました。
使い出してから、既に二年が経ちっています。
扱いもラフでしたから、所々、塗装がはがれ落ちてしまいました。
しかも、二三回は地面に落としたりしています。
でも、致命的な機能不全に会わずに来ました。
携帯も思いのほか頑丈なものです。
使い込んでくると、これ無しにはいられなくなってしまいます。
機種は、世界的に有名なメーカーのノキアのN95です。
日本でも、SIMの差し込みで番号の認識が出来るみたいです。
この間、会社の都合で一時帰国しました。
その際、ふらりと立ち寄った秋葉原の電気街で、中古品を見かけてしまいました。
値段は、3万円くらいです。
意外に高いんだ。
新品で買ったら、数万円はするんだろう。
もちろん、この機種はかなりの最新機能がてんこ盛りです。
デジカメが五百万画素にフラッシュ機能、
MP4圧縮ファイル形式の動画撮影、
インターネットアクセス、
FMラジオチューナー、
音声レコーダー、
どんな音楽ファイルでも、着信音の設定が可能、
一ギガのマイクロSDメモリー搭載、などなど。
ただ一つだけ欠点がありました。
欧米仕様なので、日本語が表示できません。
もともと、タイ語は46文字による音表文字なので、アルファベットに近い。
日本語の漢字のような表示に二バイトを必要としません。
このため、日本語のサイトを表示すると、文字が総て□で置き変わってしまいました。
残念ですが、こちらはタイで外国です。
せっかく高機能なら、もう少しオマケしてもらいたかった。
ちょっと惜しい気もしました。
さて、この携帯、けっこう液晶画面が大きいのです。
任天堂のゲーム機DSの一画面なみにあります。
ですから、動画ファイルを再生して見るのも充分に出来ます。
でも、映画とかドラマを再生して楽しんで鑑賞するには、ちょっとしんどいでしょう。
それで、この動画再生機能を考えてみました。
ムービーの撮影機能もあるから、再生もおまけで付けたのかもしれない。
付加価値を重ねて商品価値を高めたとは言え、蛇足っぽい感じもします。
なにか、有効に活用できないか。
それならばと思って、会社の紹介ビデオや販促のビデオをメモリーにぶち込んで見ました。
結構、再生できるもんです。
これって使えるかもしれない。
例えば、初めての客先を訪問して会社を紹介するとします。
紙の資料でプレゼンして手持ち無沙汰な感じがしたとしましょう。
そんな時、”画面は小さいですが”とでも言いながら、携帯の画面を見せるのです。
興味のあるお客さんなら、面白がって見てくれるでしょう。
ラップトップを開く動作は仰々しいのです。
ウインドウズを立ち上げてファイルを開いていたら、夜が明けてしまいます。
とにかく、即効でお客さんの食いつき具合を確かめるです。
ですから、携帯のクイックアクションは営業の速射砲みたいな気がしました。
と言うわけで、これが使えるかどうか実験してみたくなりました。
先ずは、営業課へのこのこ出かけて見せてみたのです。
課長が、一言、言ってくれました。
”イッツ・ザ・クール”
つまり、「かっこいいですよ」ってことなのでした。
安心しました。
でもこの携帯は二年以上も前から、前任者も会社の課長も一部では使っていたのだ。
なのに、このような機能の有効活用を思い付いた人は、誰もいない。
ちょっと寂しい気もしたのは事実です。
と言うわけで、従業員に刺激を与えて、仕事を活性化させるのはとても大事なことなのです。それが、IT絡みの携帯と言う小道具であったとしても、目的がビジネスに直結します。次回は、どんなアイテムでスタッフを触発しようかと考える道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
7 件のコメント:
どうも、なんだか小生の偽者が来訪していた様ですね。 削除されていたのでどのようなコメントをその輩が残していったのか不明ですが。 とにかく小生は、ブロガーにコメントするときは英語ブログのブロガーアカウントを使っていて日本語ブログのグーのアカウントは使用しませんので。
さて、エントリーへの返信ですが、やっぱノキア(フィンランドの会社)は強いですね。 小生もこっちスコットランドではノキアのマシーンを使っております。 そういえば、タイのモナイルはマシーンの中のシムカードが交換可能ですか? 英国だったら、マシーンの本体はノキアでもシムカードはバージンやオレンジだったりするわけですよね。 日本の契約形態だと、マシーンと通話契約会社のシムを同地に変わなくちゃいけないんですよね。 タイの場合はどのような契約形態でしょうか?
しかし、車と同じで国際的に取引されている商品は何処もかしくも同じ価値なんですねぇ・・・。 三万円ですか、そりゃぁタイの人にとっちゃぁ我々が10万円以上のものを買う様な心境とも言えるでしょうか?
んまぁお仕事に使用されるのであれば英語とタイの言語が読めれば一件落着でしょう。 日系企業とのコンタクトは英語で済ませるということも可能ですし。 ただ、プライベートでは使用になれませんな。 小生も、今使用しているパソコンは日本語タイププログラム点いていませんが、日本語は読めます。 だからプライベートでもかろうじて仕様できます。 もっと所得が増えたら、仕事用に様の使用しているようなインターネットの使えるモバイルを購入するでしょう。 モバイルだったら仕事以外のネットチェックは仕様しないだろうし。
Oblige347さんへ、
偽者の件は、他のブログでも暗躍している感じがしたので、URLを前の記事のコメント返しで紹介させていただいております。
卑劣な感じもしますが、実害が及ばないのであれば、放置しても構わないのではないかと思います。
さて、タイのモバイルはプロテクトが掛かっていないので、どこのSIMでも使えます。ただ。日本のようにSIMにプロテクトが掛かっているとアウトです。今こそ自由になりましたが、昔は閉鎖的だと感じたものです。
携帯電話は、一番安いもので三千円しません。しかも、ノキアで、立派に国際電話も掛けられます。ベーシックな電話だと、おもちゃ感覚になっているような気がします。
さて、日本語とタイ語変換ですが、ウインドウズXP英語版であっても、プロフェッショナルなら、複数のFEP(言語変換機能)を設定することが可能です。この機能は、2000から付与されましたが、XPになってから使い勝手が向上しました。
お話しを聞いていると、OSはLINUXのような感じもしますが、UBUNTUですか。
小生は、かつてレッドハット5.1とVine LInuX2.1を使ったことがあります。イントラサーバーのサンバも載せてみたりと、結構、趣味で遊んでいました。
グーグルのOSが待ち遠しいですね。きっと、軽くてさくさく動くと思います。
ふむ、なるほど勉強になりました。
タイでは欧米人観光客も多いし、プロテクトかかっていたら彼等にとってさぞかし不便でしょうね。 ってか、やっぱ日本は自分の国のメーカーを守りたいってのと商売上の理由でプロテクトかけてマシーンとシムを両方売りつけようっていう魂胆なのでしょう。 んまぁ、欧州ではノキアのマシーンの性能が良かったのと他社でこれ以上の性能を誇る技術を持つ電話会社は少ないもので。 んまぁ、欧州はシムはサービスでえらびマシーンは耐久性やオプション機能で選ぶというような。 日本の場合はマシーンを生産している子会社が多いから、電話会社と提携してより上手く売りつけたいのでは?
......ってのは単なる小生の憶測ですが。
ぐりぐりももんがさん
なんだか複雑な話になってますね。
ところで、わたしの注文ですが、そのうちバックパッカー時代のお話も読みたいなと思っています。
そんな面白そうなことをしてたんですか。
平和になってからでいいですから、気長に待っております。
今度MBKで自分のノキア(日本から撤退済み)のシムロック解除しようと思ってますw
でもしばらく行く予定がない・・・。
楽仙堂さんへ、
自分の初めて訪ねた国は、今住んでいるタイで、82年のことでした。
どこかの本で読んだことがあるのですが、人間は初めて訪れた外国に戻ってくる時があると言うのです。
それが、今現在であるのなら、私にとっては、過去の懐かしさを思い出しながら、新しいタイとバンコクを見て、日々驚いている毎日です。
そして、ネパールの話にはおまけもあるのです。それは、自分でバンコクのネパール大使館へ出かけて、ビザを取ったことでした。
ホテルの近所のカメラ屋さんで写真を撮ってもらったり、中華街から片道10円もしないバスに乗って行きました。
かなり、遠い場所だと思ったのですが、実は今住んでいる場所から、さほど遠くは無いのが分かりました。
あの頃は、スクンビット通りだけがだだっ広くて、それ以外にあまり建物は見当たらず、空き地が続いていた記憶だけなのです。
また、思い出すことがありましたら、書いて見ましょう。その時は、ご一読下さい。
overdopeさんへ、
ノキアって日本を撤退していたのですか.... 知りませんでした。
携帯にはちょっと悔しい思い出があります。売国企業:ソフトバンクの3G契約を解除して、タイへ赴任して来たのですが、もったいないのでシャープのかなり高級な機種を持ち込みました。
ですが、こちらで使えませんでした。
シムロックを解除すればOKらしいのですが、解除の成功自体を保障しないとか、難癖つけられたので、使わずに引き出しにしまってあります。
白犬のCMを未だに続けているソフトバンクは、基地外だと思うんですよ。
二度と契約しないでしょう。でも、電話機がもったいないなー。
コメントを投稿