今日は、横浜は冷え込んでいました。
打合せが終わった後で、街中まで出向いてぶらついて感じたのです。
それで、宿泊先に戻ってから、テレビの気象予報を見ました。
寒いはずだ。
日中でも数度しかなかったようです。
真冬の寒さに戻ったような一日となってしまいました。
鉛色の雲が、下界を押しつぶしそうに、どんよりと空一面に広がっていたせいもあります。
やっぱり、この肌寒さこそ、日本の冬だと改めて実感しました。
でも、命の息吹きは、時の移ろいを実感しています。
近所の民家に植えられていた梅ノ木を、見てそう思いました。
つぼみから、一輪一輪と日を追って花を咲かせつつある。
そんな、ちょっとした何気ない風景の移り変わりが新鮮です。
日本を離れてしまうと、何もかにも新しく見えてくる。
タイに住んでいますと、冬の季節など想像の域を出ないものです。
ただひたすら、日々は三十度を超える惰性の単調さでしかない。
つまらんのです。
タイに季節のメリハリを感じられんのです。
でも、日本にはそれがはっきりとありました。
この違いは大きい。
季節の移ろいを、肌で敏感に感じ取れるのが日本なのだ。
そして、季節を飾る花木も、さまざまです。
そして、早春の訪れをいち早く感じさせてくるのが、この梅ではないでしょうか。
花弁は、桜より色薄く、見た目も地味です。
しかも、咲き揃い方も、そぞろに枝に花を開かせるだけだ。
でも、それが奥ゆかしさなのかも知れません。
やっぱり、日本の四季に魅せられてしまいました。
肌寒さの中に、花の咲く風景があるのです。
本当に静と動なんだ。
と言う分けで、明日はまたバンコクに戻らなければなりません。上さんも待っているし、生計を立てる場所が今はそこにある分けです。何時か日本に帰参したら、この早春の息吹きを改めて味わいたいと切望する貧乏社長なのでした。
(この巻き、終わり)
おまけ:この記事も帰国中に書き留めておいたものです。
2 件のコメント:
梅の花の写真いいですね。
日本を感じます。
住んでいる所はタイでも乾季は寒くなるところなのでそれなりに季節感はありますが、日本ように四季があるわけではないので日本の四季が懐かしいです。
縁があって今の妻と結婚してタイ人家族と一緒に生活をしていますが、50年以上日本に住んでいたので日本が恋しいのは当たり前ですね。
次に日本へ行くのを今から楽しみにしています。
ドラえもんさんへ、
私は、北国の出身ですから、メリハリのある四季が恋しいのです。
日本人でも、西国の出身であれば、温暖かつ冬も寒くないので、タイの気候には馴染むこともできましょう。
私は、雪の見られない国は、やはり駄目でした。
決して、この国が嫌いなわけではない。ですが、季節の乏しさは寂しく感じるのです。
今回の帰国で、日本への里心がついてしまったのかもしれません。
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