上さんが、居候のクマを風呂に入れてあげたらしい。
もちろん、生き物じゃない。
癒しグマとして、日本から連れて来た二匹のぬいぐるみのことだ。
自分ら凸凹夫婦には、子供がいない。
二人とも四十を超えてから出会って結婚した。
子供を授かろうにも、育てようにも、残された時間があまりに少ない。
だから、子供のことは考えないようにした。
その代わりと言ってははばかるのだがが、凸凹夫婦は、このバンコクにまでクマ二匹を連れてくることにした。それで、大きいのとチューリップを手にしたクマが我が家に居座ってくれているわけである。
大きい方は、既に上さんと一緒に四つの国を巡り歩いてきた。
小さなチューリップの方は、海外に住むのは始めてだ。
しかし、バンコクの大気は意外に汚い。
日中は窓を開け放して、家の中に空気を取り入れている。
ちりやほこりも自然と流れ込んで来るのだろう。
クマ君たちは、意外に薄汚れてくるのが早いようだ。
少なくとも一年に一回は、洗ってあげたくなる。
それでも、雨季の頃は湿気も多くて乾きにくいから、敬遠していた。
こうして待ち焦がれた乾季が来て、お風呂になったのである。
しかし、写真を見ている限り、本当にお風呂に入った感じがする。
何となく、気持ちよさそうな気分が漂っているのである。
と言うわけで、凸凹夫婦と共に暮らすクマ君たちは、気分もリフレッシュして幸せそうな面持ちだったのでした。
(この巻き、終り)
2 件のコメント:
おお昭ちゃんじゃないですか!!
いなくなったと思ったら、タイに避難していたんですね。
(最近、熊とチューリップといったら、故中川議員を思い出してしまうのでした。スミマセン)
ちなみに、チューリップ植えました。そちらではチューリップは咲きますか?
楽仙堂さんへ、
うちの昭ちゃんは、お家でごろごろするだけがとりえなのですよ。
それより、オザワンはアメリカ国防情報局のビデオで、諜報対象のように扱われております。(1分47秒過ぎ)
http://www.youtube.com/watch?v=0gSJRbjt9B8
びっくりしますよ。それだけ、マークされているんですね。
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