十一月に入り、ここバンコクでも、朝の最低気温が二十度くらいまで下がるようになった。
今年は、月初めに気温がぐっと一時的に下がり、涼しい乾季の季節がやってきたと感じたものだが、その頃、日本では冬将軍の第一波が日本を訪れていたらしい。
北海道の各地で初雪が降ったと、冬の訪れを知らせる記事を新聞で読んだ。
自分の郷里、札幌は、11月1日でほぼ平年並みだと言う。自分の思い出としては、昭和43年十月十日の体育の日に降った初雪が一番早いのだが、例年なら十一月の第一週あたりで初雪が訪れていたような気がする、今年は、ありきたりの年なのだろう。
だから、暖冬になるのか、しばれる冬になるのかは、まだ分からない。本格的な冬はこれからだし、クリスマスの頃に訪れる寒波でドカ雪が降れば、今年は寒くなるかもしれないと思う。
実は、タイもこの寒波の影響に受けずには入られない。凍てつくシベリア寒気団が南下しながら、日本や中国の北部を通り去った後は、多少温くなりながらも残った冷気が、やっとこさタイまでたどり着くのである。
だから、ここバンコクで、ぐっと朝が涼しくなり出したのも、そのおかげなんだろうと思う。過ごしやすい季節が巡ってくるには、この寒気団が欠かせないと言うのであれば、冬将軍さまさまなのだ。北の方角に向かって、手を合わせて拝まねばならない。
そんなことで、日本の天気の話が、タイの天気にまで関り合って来るというのは意外なことで面白い。ようやく、エアコンも扇風機のスイッチも切って、窓を開け放しただけで眠れる季節が巡って来たのだ。暑さが大敵な道産子にとって、こんな至福の日々を無駄にはしたくないと、心底思うのである。
そんな乾季の到来を、こちらの新聞でもはっきりと確かめられるようになった。
毎朝、配達してくれる英字新聞のバンコクポス紙には、天気予報欄がある。最近は、各地方の天気概況で、毛糸の帽子をかぶりとマフラーを首に巻いた少年のアイコンが、必ず登場するのである。
ただ、驚くのは最低気温が20度以上でも、Cold、すなわち寒いと示していることだ。日中は、30度以上に必ず上がるため温度差も大きくなる。そんなことから、地元の人は朝の冷気が身に応えるのかもしれない。
北国の出身者にとっては、毛糸の帽子もマフラーも信じられない。ごく普通に北海道地方の夏の朝なんだが、やはり、こちらは南国なのである。暑さ・寒さの感じ方も、大いに異なると言うことにしておこう。
そんな分けで、こちらに住み着いてから一年半以上が経ったにも拘わらず、季節感のギャップだけは克服できずに、つい日本と比べてしまう貧乏社長なのでした。
(この巻き、終り。)
5 件のコメント:
暑がり屋の私には今のタイが最高の季節です。
今年は寒くなったのが早かった割には朝一の気温は16度までしか下がりません。
一番寒い時は12度ぐらいまで下がるはずです。
寒くなり初めの頃は長ズボンを履いていましたが、今はまた半ズボンです。
半ズボンでも一応、厚手の長めの半ズボンを履いています。
半ズボンを履きなれると長ズボンは防寒着ですね。(笑)
ドラえもんさんへ、
バンコクポストの天気予報欄で、マフラー姿の少年が見かけられる時期は、10月末くらいから始まるように思います。
今年は、ちょっと涼しい日が続いたと思えば、また暑さがぶり返したりしていますが、徐々に寒くなるんじゃないでしょうか。
小生も家の中では、半ズボン姿です。仕事から帰ってくると、ゆったりした格好が一番なので、着替えてくつろいで、ブログを書いています。ただ、この時期、よく蚊に刺されるので、痒くて困っています。
今年は雪が少ないと思っていたんですが、北海道は現在どんどん雪が降ってきております。
久しぶりに雪かきしました。
そちらは温かそうですね。
さっきの「匿名の投稿」は、わたしでした。最近パソコンの調子がおかしくて、名前を書く前に勝手に投稿してしまったんですよ。WWWW
・・・・って、笑い事じゃないですね。この前ネット接続したら勝手に終了しちゃったし、とにかく失礼しました。
楽仙堂さんへ、
北海道は、雪が降っているのですね。本当に、雪が恋しいです。
雪を降らせるぐらいの寒波が日本に押し寄せると、その冷気の名残がタイにまで降りて来て、こちらもちょっとは涼しくなってくれます。
寒波さまさまなんですけど、そちらは雪かきで大変でしょうね。
そんな、バンコクの師走です。
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