北海道グルメを書いたら、豚丼だけで終わってしまいました。
思い入れが多いから、ついつい書いてしまいます。
でも、こだわりたい食べ物だから書くのですよ。
それでは、その二に続けるといたしましょう。
☆駅弁と言えば「おしゃまんべ」なのだ
父親が国鉄職員でした。
当然、蛙の子は蛙でして、汽車の旅が大好きだったのです。
でも、家族そろって旅行した記憶がほとんどありません。
母親が病弱だったせいもあって、わずかに一度です。
当時は、家族旅行を楽しむなんて家計に余禄もなかった。
親父には申し訳ないですがが、国鉄の給料だったからです。
だから、子供の頃は、安上がりに時刻表を調べて楽しんでいました。
汽車の乗り継ぎをしながら、何時間掛かるとか研究するのです。
既に四十年近く前のことです。
その頃は、北海道でも急行列車が使えました。
縦横無尽に走っていて、上京することも可能です。
安上がりに目的地に到着するには、急行の自由席が一番です。
そして、学生時代は良く貧乏旅行をしていました。
その頃、姉が嫁いで東京近郊に住んでいました。
ですから、よく義兄の住むアパートに押しかけては転がり込んでいました。
札幌を朝の十時五分に出発します。
乗る列車は、急行「ニセコ」です。
函館本線周りで、小樽からはC62の蒸気機関車が牽引しました。
余市、倶知安、ニセコ、黒松内を経て、長万部(おしゃまんべ)に停車します。
お昼のご飯時を少し過ぎていたかもしれません。
八分くらいと長めの停車だから、時間に余裕もありました。
座り続けて硬くなった体も、ほぐしたい。
気分転換も兼ねて運動のため、駅の構内に出ましょう。
「べんとう~、べんとう~」
そうです。
ここは、有名な「かにめし」の駅弁が有名なのです。
もう一つ、「もりそば」も弁当風に箱詰めで売られています。
おなかも空いたことだし売り子さんに声をかけます。
当時、御代は六百円でした。
結構、自分の金銭感覚からは高かったと覚えています。
このかにのちらし寿司なんですが、淡い風味の淡白な味付けです。
自分はこれが、大好きでした。
そんな、懐かしい思い出が自分にはありました。
そして、今、「スーパー北斗」で札幌から函館に特急で移動中です。
車掌の紹介する停車駅の長万部が懐かしい。
思わず、釣られて買ってしまいました。
ただ、違いが一つありました。
添乗員の女性に、前もって予約しなければならないのです。
多分、特急なので停車時間も短いから、売り子さんの販売を止めたのかも知れません。
今回は、「かにめし」と「もりそば」の組み合わせにしました。
上さんと半分ずつ分け合えば、懐かしさも倍増です。
うーん、あの味ですね。
これで、森駅の「いかめし」も食べられたら、最高だと思いました。
と言う分けで、急行ニセコ号から青函連絡船で青森に渡り、零時二分初の急行「八甲田」で東京に向かい、十一時八分に上野駅ホームに降り立つ道産子社長がいるのでした。
あの頃は、手ごろな東京周遊券もあって、よく貧乏旅行をしたものです。
そんな旅の中で駅弁を食べるのは、以外に値が張って贅沢なのでした。
駅弁の思い出は尽きず、この特急列車の中でも、弁当の味をかみ締めてみたのでした。
(この巻き、終わり)
4 件のコメント:
昔の旅行を懐かしみながら、今は特急でゆったりとブログをアップする。
なんかとても素敵ですね。
しかも、駅弁ふたっつも。
とってもよい汽車の旅をされているようですね。
どうぞ、お気を付けてよい旅を。
さてこのたび、私の不注意により、だべさ通信2は3に変わり、URLも変更になりました。
大変申し分けございませんが、お手数でなければ、だべさ通信3へお寄り頂ければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
駅弁、おいしそうですね~。北海道の駅弁は、中身がごちゃごちゃしていないからいいですね。
木・金で佐賀県へ出かけてきました。ダンナが駅弁を食べたいといっていたので、新大阪で駅弁を買おうとしました。ちょうど大阪で多くの弁当を販売していた水了軒が破産申請したためか、いつもよりも品数が少なかったです。またどのお弁当を見ても幕の内弁当にしか見えず、結局、大阪の駅弁は、ないに等しいんだなと感じました。
駅弁で時代を語ることができるぐりぐりももんがさんが、うらやましく感じました。佐賀県の食べ物もおいしかったです。大阪では本当においしいものは食べられないような気がしました。大阪で話題になる食べ物といえば、粉モンばかりですからねえ。。
ぽぷらさんへ、
だべさ通信が3に移行していたのを知りませんでした。早速、お気に入りのURLを変更させていただきました。
ヘッドのバナーのイラストが、懐かしい感じがします。木造家屋なんて、見かけることがほとんど無くなりました。昭和三十~四十年代に舞い戻ったようです。
折に触れて訪問させていただきますので、宜しくお願いします。
とよこさんへ、
旅をしながら書いていると、時間を見つけるのに苦労します。
今回、原稿用のために、帰国早々、秋葉原へ直行してミニノートを、2万7千円くらいで買いました。
それで、列車の中や、ホテルでこつこつ書いてはアップしています。
それで、大阪の水了軒について、老舗が一つ一つ消えていくのは、寂しい限りだと思います。
ネット記事を読んだのですが、「昔からあるから、当たり前のものでした。びっくりしています」と驚いた様子だった、と書かれてありました。
デパートの全国駅弁大会では、盛況ですから、何かヒット商品が出れば良かったのにと思ったりもしました。
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