2010年1月23日土曜日

玄人素人の境目は、日本よりあるかも知れないの巻き

最近、日本語を喋るタイ人がすごく増えました。
でも、話せるレベルはバラバラですね。
片言の挨拶程度から、ビジネス会話をなんなくこなす日系企業御用達のエリートまで、千差万別です。

中には、ご指名を取りたいから、せっせと語学学校に通う真面目なホステスもおるのです。
まあー、そう言った子は何事につけて勤勉ですから、しっかりしております。
元は取るはずです。
語学の成果を活かして、パパさんと宜しくご一緒に住まうことになるわけです。

こう言う話をしても、上さんは驚きません。

だって、こっちで暮らすために免疫を付けてもらったせいもあります。
着任して間もない頃、社会勉強だと称して、場末の夜の繁華街に一緒に行きました。
確か、スクンビット・ナナにあるアマリホテル近くの裏路地だったと思います。

そこは、有名なパッポンのような華やかさもありません。
お姉ちゃんは崩れちゃっているし、酸えたような臭いがしそうです。
客も客で、腕っ節は強いが、脳たりんを隠せないスポーツ刈りの白物ファランたちが大勢です。

いわくのありそうなスタンドバーで、ビールの小瓶をちびりちびりやって長時間粘る。
隣には、むりくり曲線美もこれ見よがしに、露出度の高い服の毒蛾が止まっております。
二人とも、夜はどこかへしけ込むのでありましょう。

正に援助交際なのでありました。
自由恋愛なのであります。
生活が掛かっているのです。

そんなところを上さんは、見てしまいました。
ここは、春をひさぐための前線基地なのです。
上さんにも、言わずもがなで、自ずと悟っていただきました。

それで、タイにも売春を防止する法の掟は、存在しています。
今ははるか昔、1960年に施行されました。
そして、児童買春の罰則を強めて、96年に改正されました。
つまり、法律はあるんですよ。

でも、人々にはたつきを立てる必要があるのです。
この国の失業率は、統計を見る限り1%台です。
屋台はおろか、天秤棒を担いで売り歩く行商のおばちゃんおじちゃんも、れっきとした対象なのです。

そんな状況の経済ですから、この手の仕事は減りそうにありません。
むしろ、パタヤなんかで出稼ぎに来たロシア人なんかが捕まっています。
きっと、人の国で仕事を盗む方が罪が重いのです。

それで、会社で働いている女性を見ていて気の付いたことがありました。

こちらでは、玄人と素人の境目があるような気がしたのです。
本音と建前はありましょうが、仏教の教えは厳しい。
しかも、地方出身の従業員であればあるほど、伝統と因習に感化を受けています。


男性従業員なんかも、実に可愛いし微笑ましい。
年末の忘年会パーティーで、色っぽいダンサー呼んだら、舞台にかぶり付きで喜んでいました。
あっけに取られて見ていたのですが、工場長に言わせるとあんなのは普通だよと、いとも簡単に言われてしまいました。

と言うわけで、当社の男性従業員は、出会いのチャンスに恵まれていないようです。逆に、日本の若い女性の方こそ、生活モラル全般で白拍子と同じになっている可能性は無いのと、問いかけたい道産子社長がおるのでした。
(この巻き、終り)

おまけ:
自分は、三十年近く前、バックパッカーで海外渡航をしました。
その時、カトゥマンドゥのゲストハウスで、一回百円でやったと言うお兄さんの話を聞くことができました。コルカタでは、五十円もあるとか、ものすごい話がたくさん出たので、未だに忘れられません。
何時風呂に入ったのかも分からんのに、よくできるなー、この豪傑と思いました。
それに比べりゃ、タイは全然上等です。そんなことから書いてみました。

2 件のコメント:

南風海治郎 さんのコメント...

奥様、いい経験されましたね~

日本のご婦人達が窺い知れないそんな世界もあるってことです。
買ってもらわないと生活が出来ない!
一家を養うための仕事。

ただ、その仕事は若い頃はよくても、段々心に澱が溜まって年老いたら辛くなります。
良心の呵責に苛まれる可能性があるからですね。

一期一会、刹那の逢引ならば心配りを忘れずにですね。

現在の日本の老いも若きも女性達は開けっ広げなのが多く・・・・・恥じらいが薄れています。

草食♂が増えたと同時に、悪食♀に辟易としてるのかもしれません。

バックパッカーでられますか?
私も社長の30%OFF位でやったことがあります。
ん~~安いチョンの間でも買っちゃいたくなる若さが懐かしかったりします♪

ぐりぐりももんが さんのコメント...

海治朗さんへ、
家内は、あの裏路地が汚らしかったので、二度と行きたくないと話しておりました。
ただ、桃色遊戯のお姐さんの話は、こちらの英字新聞なんか読んでおりますと、ごくあっさりとHIV患者まで含めて書いております。
それで、家内は英語が多少たしなめますので、記事を読んで認識はしておったようですが、現場は現場で驚いたようです。
そんな思い出でした。