おじさんは、大東亜戦争中に東京まで進学して、麻布の学校を出て獣医になった。
戦後間も無い頃、北海道で悪性の伝染病が流行ったそうで、成り立ての獣医だったおじさんは、牛馬を薬殺する仕事に従事することになった話をしてくれたことがある。
おじさんが言うには、大きな穴を掘りながら、牛馬をその脇に連れてきて、ブスッと注射をすると大きな図体の家畜が穴の中に倒れこんでいくのだそうだ。
その繰り返しをする内に、おじさんは生き物が余りにかわいそうになり、その仕事に耐え切れなくなって獣医を辞めた。
その後の人生は、つてもあって町役場に奉職したのだが、やさしいおじさんだったから、その方が良かったのかもしれない。
そんな話を、宮崎でパニック状態の口蹄疫が、思い出させてくれました。
処分に当たっておられる獣医さんは、辛いだろうと思います。
牛とか馬の目を見ていると、”めんこくて”殺すことなんかできません。
本当に、いち早く、終息宣言が出されることを願ってやみません。
処分された家畜は、既に六万頭に達しているとか。
そんな、情報がネットで流れています。
数が大きすぎます。
十年前の流行では、千頭にも満たない数で抑えられました。
あの時の政権与党は、確か自民党の森政権です。
人気はありませんでした。
神の国発言もあって、内閣支持率は急降下して行きました。
お辞めになる時は、僅かに9%の体たらくです。
でも、やる時はやったのですよ。
見事に口蹄疫の伝染を局地で押さえ込んだのです。
あの時と今回を比べて、この違いは何でしょうか。
民主党は、すばらしい政党です。
きっと、ありがたい政治主導のおかげなんだと思います。
そのまんま東知事も大変だなー。
しかも、マスゴミは報道管制を故意に引いている感じがします。
民主党の不行状隠しに肩入れするチンピラ風情に違いありません。
悪意の情報操作によって樹立させた政権を、徹頭徹尾守る気なのです。
そうです。
民主党は、日本を破壊するために邁進しています。
絶対に違いない。
なぜなら、内閣官房参与の平田オリザが、こう発言しました。
”やはり21世紀っていうのは、近代国家をどういう風に解体していくかっていう百年になる。”
”しかし、政治家は国家を扱っているわけですから、国家を解体するなんてことは、公にはなかなか言えないわけで、(それを)選挙に負けない範囲で、どういう風に表現していくのかっていうこと(が)、僕の立場。”
(阿比留瑠比さんの「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」から引用。)
正真正銘のアナーキストだよ。
日本国を貶める罪人に相違ありません。
関係者が、国家を解体することに生きがいを感じているのです。
口蹄疫で民衆が塗炭の苦しみだろうが、嘆こうが何とも思わないでしょう。
と言うことで、日本はどこか誤った方向に進んでいると、確信するようになりました。
海外に住んでいると、本当に日本のことが心配になります。
つい、過激に書きなぐってしまった道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)
おまけ:
(1)宮崎大学農学部の獣医衛生学研究室の皆さん、防疫応援動員による活動ご苦労様です。本当に頭の下がる思いです。
(2)この記事の、おじさんの思い出は、”楽仙堂OOIDOYA通信”さんでコメントした内容をベースにしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿