今朝方、上さんが寝床から這い出して、両側のこめかみが腫れ上がったと、力なく言い出した。
熱もあるとかで、早速体温計で図ってみたら37.5度もある。ちょっと高い。昨日の夜の内は、片耳だけだったのに、両方までとなると細菌感染が進行したようだ。ビラスーパーで買った抗生物質のタリビット一錠を飲んだくらいでは、治る気配が無いのである。
薬の素人治療では限界があると悟った。あんまり気乗りはしなかったが、海外旅行総合保険のコールセンターへ電話してみる。保険証番号と契約者氏名を名乗って上さんの病状を伝え、できるだけ早くバンコク病院へ出向きたいと話をした。
すると受付の男性は、これまでの難癖をつける姐ちゃんとは打って変わって、いとも簡単に手続きを済ませてくれる。あとは、近所のフジスーパーまで迎えに来てくれるシャトルミニバスに乗って行くだけとなった。
それで、後は上さん任せにしておいた。大の成人なんだから、病院へ行くぐらいはどうってこと無いだろう。家に帰ってから、医者の見立てがどうだったのか聞いてみる。どうやら、体が疲れていて抵抗力が弱くなり、細菌に感染したと言われたようだ。服用する薬も三種類を手渡されている。
アベロックス(Avelox)、アルコキシア(Arcoxia)、ムコシン(Mucocin/Mucolytic)、妙ちきりんな、これらの薬の名前が面白く感じる。
ただ、どんな種類の薬か、副作用は無いのか等、心配になったのでネットでググって見ることにした。上さんも興味を持って、パソコンの画面を覗き込んでくる。
簡単に判明したのはアベロックスで、成分を一般名で"モキシフロキサシン塩酸塩"と言い、日本でも抗生物質として広く販売されている。上さんが聞いた話では、先生は、タリビットでは効き目が弱いので、強めの薬を処方したらしい。
次に調べに掛かったのはアルコキシアなんだが、これは世界五十カ国で売られているのに日本ではまだ認可されていない。ただ、抗炎症剤の一種なので、日本でよく使われる”ロキソニン”や”ボルタレン”と同じようなもんだろう。
最後のムコシンは、ネットで調べても行き当たるサイトが専門過ぎて、ちんぷんかんぷんだったが、のどの痰を取り去る効能があると判断した。それで、おくすり110番のサイトへ訪問して、似たような名前のムコダイン(去痰剤/気道粘液調整・粘膜正常化剤剤)を見つけておいた。多分、同系統の薬だろうと思う。
と言うわけで、バンコク病院の先生は、全部英語で説明したから、不安になった上さんに代わって、この藪井竹庵が投薬のおさらいをしてあげたということなのでした。
(この巻き、終り)
4 件のコメント:
ムコシンは、抗腫瘍物質じゃなかったかなあ。。今回の奥様の症状なら、ムコダインは必要なさそうですし。
ムコシンもまだ日本では認可されていなかったような気がします。
とよこさんへ、
ムコシンは、薬袋にMucolyticと書かれていましたのでググって見ると、下記の説明パージの検索がありました。
mucolytic agent の意味とは - 英和辞典 Weblio辞書
mucolytic agent・** 粘液溶解薬関連語expectorant, mucolytic同義語(異表記)・Mucolytic・Mucolytic Agent・去痰剤・粘液溶解薬概念ツリー・薬物作用および適応 Chemica...
なので、痰を切る薬と考えてムコダインと見なしました。上さんは、のどの痛みもあったらしく先生に症状を話していますので、そんな処方になったのかと思います。海外生活が長くなると、健康も自己防衛ですのでの知識が本当に必要です。
日本では簡単に行ける病院も、そちらでは手続きが大変なんですね。
奥様、一日も早く、完治されるといいですね。
藪井竹庵先生、大活躍の巻ですね。
タイではアリに噛まれて小さな病院へ行き、飲み薬と塗り薬を貰ったことが2回あります。
いい加減な病院で、たまたま2回とも妻の母親が一緒だったのですが薬代は無料でした。
母親の薬ということにしたようです。
今度病院へ行って薬を貰ったら、藪井竹庵先生を見習調べてみようと思います。
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