2010年11月2日火曜日

生まれて初めて味わったでござるの巻き

これは、人生五十年の快挙と言うべきなのでしょうか。
バンコクで初体験の味を楽しんだと言うことなのです。
何を食べたかと申しますと、それは「ざくろ」なのでした。

この果物は、北国で育ちません。
北海道に居る限り、実物を目にする機会もありませんでした。
あるとすれば、デパートのフル-ツ売り場だったのでしょうか。

寒い地域ですから、収穫できない果物は意外にあります。
まず、蜜柑などかんきつ類はだめです。
次に、柿もびわもダメなのでした。

要するに温暖な地域の果物は、北国では無理だと言うことです。

ただ、ざくろに比べれば、普通の果物屋さんでも買うことができました。
ざくろは収穫量が少なくて北海道まで来なかったのでしょうか。
北海道に住んでいる時は、実物すら見ていないと記憶しています。

それで、生まれて始めて目にしたのは東京に就職してからでした。
これは、季節が巡れば果物屋さんで見かけることができました。
でも、ほんのたまに見かける程度だったのです。

それに、テレビの番組で紹介されるわけでも無い。
おいしければ、旬の季節になるとニュースで紹介してくれるものです。
それすらないのですから、自分に取っては実にマイナーな食べ物なのでした。

つまり、日本に居た頃は、ざくろの印象はほとんどありません。

ところが、バンコクに住んでからよく見かけるようになりました。
屋台の果物売りでも、きれいに並べられて売っています。
ちょっと、食べて見たいと言う興味も湧いてきました。

それで、上さんに買ってきてもらったのです。
握りこぶし大で、皮をむくと粒粒の果肉が表れてきます。
その一個一個を、種を吐き出しながら食べていくのです。

いやー、食べ終わるのに手間取りました。
味は、甘くておいしいのですが、個性も無く印象に残りませんでした。
この果物は、癖になるようなことも無いでしょう。

と言うわけで、ざくろはこんなもんだと言う味わいに終わってしまいました。
実を申しますと、いちじくも未だ食べたことが無いのです。
どちらも南方が原産ですから、バンコクに居るうちに味わっておこうと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

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