2010年10月28日木曜日
一面トップのタコは洪水の被害以上なのかの巻き
パウエル君が、二歳九ヶ月と言う天寿を全うしました。
普通、タコの寿命は三年なんだそうです。
それから言えば、相応の年月だったということでしょうか。
それにしても、バンコクポストの一面を飾るとは凄い。
占いの才覚で、世界を股に掛けて一躍有名になりました。
ワールドカップサッカーの勝利チームを占ってすべて適中です。
たかがタコ一匹、されどタコ一匹なのですよ。
ドイツ代表の全七試合と決勝戦の計八試合を当ててしまった。
ただ、確率としては256分の1なので天文学的でもないでしょう。
でも、軟体動物のタコちゃんが達成してしまったのです。
人間のタコ八郎だって、できそうにない偉業です。
そこでちょっと興味を持ちまして、ウイキペィディアで調べて見ました。
☆無脊椎動物の中で最も高い知能を持っている。
☆色を見分け、形を認識する。
☆問題を学習し解決することができる。
☆環境に対応した保護色や体形を記憶する。
☆生存のために道具を利用する種類がいる。
いやはや、タコ君は知的生命体なんじゃないでしょうか。
となれば、自分自身の考えがあって占ったのかもしれません。
たとえ、水族館の飼育員が、二つ並んだえさ箱を選ばせたとしてもです。
でも、軟体動物の分際で一面を飾るほどの価値があるのでしょうか。
タイはワールドカップに出場もしておりません。
せいぜい、闇賭博で国民が熱狂的になった程度でしょう。
一方、タイ全土は、洪水の被害で非常事態の真っ最中です。
どちらが、紙面を飾る記事として重要なのでしょうか。
タイ人の報道姿勢がおふざけのようにも感じるのでした。
と言う分けで、バンコクポストは、創刊以来六十有余年の歴史を持つ英字紙なのでした。
自分の国ではありませんから、どんな報道をしてくれようが構いません。
ですが、次元の低さを依然と感じる道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)
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4 件のコメント:
1面の隅っこに動物の死が掲載されることは日本の新聞にもありますが、1面のそれも新聞名の下にこんなにも大きく掲載されるとは・・・。
日本のTVでも、タイの水害について報道されています。その当事者であるタイのマスコミがそんなのだったら、心配している諸外国の人々は悲しくなりますね。
あえて水害のことを考えさせないようにしているのか・・・そんなことはなさそうに思えますが。。
とよこさんへ、
一言言い添えますと、タイの洪水は非常にノンビリとした時間軸で推移します。
一日で上昇する水位は、10センチから20センチくらいで、徐々に徐々に上がっていきます。
そして、最高点に達した後、同じようにノンビリとして水が引いていきます。
実を申しますと、首都バンコクを流れるチャオプラヤー川は、数百キロ流れて勾配が百メーターもないのです。
ですから、洪水の危険性はゆったりとしたもので、濁流に押し流されることもありません。
このことは、地元の人も分かっていますので、パウル君が一面トップに載っても非難されないのでしょう。
それでも、洪水の被害で56人の方が犠牲になられました。ですので、私としては、ちょっと不謹慎な気がしているのです。
タイ人は蛸を食べませんからこの話はタイ人のロッタリー好きを表している物と思います。
タイ人はご存知のように無類のロッタリー好き。レストランなどにもロッタリー売りが来て煩いですが、彼らは数字の組み合わせに異常なほどの興味を示し、そのご利益を求めて色んな物にその因縁を求めます。
これは思いつきでしか有りませんが、パウル君についてのいろんな事がロッタリーとの関連でタイ人の話題になっていたのでしょう。
例えば「パウル君がこのナンバーを選んだからこれが買いだ」といった話です。
日本人には想像も出来ない話ですが、多分そんな物でしょう。
一度タイ人に聞いてみてください。ビックリするような話があるかもしれません。
短足おじさんへ、
そう言えば、タイの人はゲン担ぎが好きですが、度を越している時もあります。
交通事故にあった車のナンバープレートを見て、それが当たったからと言って宝くじを買う必要も無いんじゃないかと、思いました。
過ぎたるは、及ばざるが如しって、ことわざはタイに無いのかもしれませんね。
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